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18 . September
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03 . March
 注目の後輩とのガチンコ対決で先輩が魅せた。中日・平田良介外野手(19)が2日、日本ハム戦(北谷)で「3番・中堅」で出場すると6回にタイムリー三塁打。これでオープン戦は2試合連続安打&打点と開幕1軍に向けて猛アピール。大阪桐蔭高の2年後輩、日本ハム・中田翔内野手(18)の目の前で先輩の威厳を見せつけた。

 見たか後輩、これが先輩の底力だ。フェンスオーバーには、あと数十センチ足りなかった。だが、威厳を見せつけるには十分な弾道だ。平田がまた打った。しかも中田の目の前で打った。目標の開幕1軍を引き寄せるタイムリー三塁打だ。

 「会心の当たりです。よかった。(連続試合安打が)止まるかなって思いましたけどね」。練習試合を含めると8試合連続となる安打は、3点を追う6回2死一塁に飛び出した。カウント2ボールからの3球目。日本ハム・スウィーニーの外角134キロ直球をブルン。打球が右翼フェンスを直撃して大きく跳ねると、一気に三塁を陥れた。

 沖縄での再会を約束しながら会えなかった2月。最後の最後でお互いに1軍という立場で会えたが、驚かされたのは、体の大きさだった。「めっちゃでかかった。あれでも『やせた』って言っていましたけどね」。1月に母校で自主トレして以来だったが、プロのキャンプで細くなるどころかパワーアップ。その後輩はこの日、4回に中前打を放っていた。高校時代は自分が4番で後輩が5番。先輩として、負けるわけにはいかなかった。

 「誰から打ったんですか?」。キャンプ中、後輩が練習試合で打ったことを知らされると、決まってこの言葉が返ってきた。「1軍と2軍の投手は違います。2軍の投手から打ってもねえ」。昨年、日本シリーズ第5戦で決勝犠飛を放ったとはいえ、ポストシーズン打率は1割7分4厘。1軍の投手を打ってこそ、認められる。この日、中田は昨年6勝の中日・小笠原を打ち、自分も昨年6勝のスウィーニーから打った。お互いに確実にレベルアップしている。

 貪欲(どんよく)に突っ走った今年の沖縄だった。実戦での結果を認められて1軍に昇格したのが2月22日からの第4クール。わずか10日間の1軍生活で先輩打者を見て盗み、聞いて学んだ。最近も井端に「チェンジアップ投手の打ち方」を聞いている。「内容は秘密ですけどね」。昨年も1軍に昇格するや積極的に立浪に“弟子入り”した若武者。こんな姿も結果を残すゆえんだろう。

 「まだ1、2打席目みたいに構えのためが甘いと変化球が打てなくなる。それが課題ですね」。この日は3打数1安打1打点。最初の2打席は日本ハムの左腕・武田勝の前にいずれも空振り三振に倒れていた。今後は変化球への対応がカギになるだろう。それもまた、後輩と同じ課題か。平田と中田。底知れぬ才能を持つ2人がどう成長していくのか。先輩として常に前を歩きたい。  (兼田康次)
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