星野ジャパン、“アライバ”で逆転勝ち-。野球の北京五輪アジア予選(決勝リーグ=12月1-3日、台湾)に臨む日本代表とオーストラリア代表との壮行試合が23日、ヤフードームで行われ、日本が5-1で勝ち2連勝した。1点を追う形となった日本だが、打線の火付け役となったのが荒木雅博内野手(30)、井端弘和内野手(32)の中日コンビ。3回に鮮やかな連打を放ち、後続の逆転打を呼んだ。日本代表は24日に台湾へ出発。予選開幕まで現地で調整する。
ダイヤモンドを2人で4周した。中日が誇る荒木、井端の“アライバ”コンビが打って、走っての大活躍だ。日本代表で初めての1、2番を組んで4得点の荒稼ぎだ。
1番・荒木は足を存分にアピールした。3回、三塁手の前に転がすセーフティーバントを敢行した。4回には三塁内野安打で出塁すると、井端の初球にすかさず2試合連続となる二盗に成功。捕手の悪送球で三塁まで進んだ。
「セーフティーバントは相手の守備位置を見て決めました。足が動いているんで、いいんじゃないでしょうか」
豪州代表の中には、日本のプロ野球なら間違いなくボークになるけん制球を投げてくる投手がいた。盗塁に確実性を求める荒木も打者への投球で帰塁しようとするなど、とまどっていた。「確信なんて全然ないですよ」。ある意味イチかバチか。でも、走らなければ持ち味は出ない。だから走る。積極走塁が吉と出た。
荒木の出塁に応えるように、2番・井端も技をみせた。3回はいつもの右打ちではなく、引っ張って三塁線を抜ける二塁打を放ち、得点につなげた。4回は四球で出塁し、青木の二塁打で荒木とともに生還した。
「点につながって良かったです。(荒木とのコンビは)慣れてますからね。西岡にしろ、荒木にしろ、足が速いからやりやすい」
走る荒木に、臨機応変に打ち分ける井端。「アライバは面白いね。何かしでかすんとちゃうかとね」と星野監督もにんまりだ。荒木は、22日の試合で死球を受けた西岡の代役。本番は1番・西岡が濃厚だが、荒木、井端の1、2番はやはり怖い。
(中日スポーツ)
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