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19 . September
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06 . February
 中日・川上憲伸投手(32)は5日、沖縄県恩納村の選手宿舎で2度目の契約更改交渉を行い、現状維持の3億4000万円でサイン。順当なら公式戦開幕3日目の3月30日にフリーエージェント(FA)権を取得する竜のエースが、節目の“FAイヤー”に臨む。川上は交渉に先立ち、難病と闘う少年と沖縄で再会し、あらためて活躍を誓った。

 わずか15分間の短い交渉であっさりとサインをした川上は、苦渋の表情を浮かべた昨年末の初回交渉とは打って変わり、さばさばとしていた。

 「前回保留したときから、『次はサインする』と決めていました。キャンプに入ってからサインしたことも予定通りです」

 前回と変わらなかった提示金額に100%満足しているわけではない。「納得したか? 何とも言えない。ただ、保留した時点で『次も提示は変わらない』という思いはあった」。金額の上積みを期待するより、自らに踏ん切りをつけるための“冷却期間”。だから、選手としての気持ちはすでに今シーズンへ向かっていた。

 「年末から十分に気持ちは切り替わっています」。5日でピリオドを打った自費キャンプさえも実は決意の表れ。「2年前にキャンプでサインしたときもいい成績を残しましたから、今回もしたいと思っていた」。17勝を挙げ、最多勝、ベストナインなどタイトルを獲得した2006年の再現を自らに期待し、“験担ぎ”での2月決着であることを明かした。

 チームでは大トリの更改で区切りはつけた。そして、08年は野球人生最大の分岐点ともなるはずだ。あと3日の出場選手登録でFA権を取得する。開幕1軍メンバーに入りさえすれば、3月30日に節目の日を迎える球界屈指の右腕。FA宣言すれば、日米複数球団による争奪戦となるのは間違いない。

 中日球団にとって、福留に続いてのエース流出は絶対に避けたいはずだが、この日の交渉では互いにFAの話題は封印した。「そういう話は出ていない。隠すこともありません。来年以降も頑張ってくれという話? ありません」。努めて淡々と、川上は振り返った。

 FA権の取得はイコール周囲の“雑音”と直結するが、惑わされないだけの覚悟はきっちり付けた。「僕は僕の目標に向かうだけです」。マウンドで仁王立ちする姿は、今年も変わらない。

 (中日スポーツ 木村尚公)
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