スライダーの完全マスターを目指す朝倉が、キャンプで名手に伝授してもらう。カットボールの達人・川上と、スライダーの達人・山井に先生役をお願いして勉強する。
「習いたい? はい。キレのあるスライダーを投げたい。カットボール系です」
朝倉はスライダーも球種にあるが、鋭さ、キレを磨くことをこのオフに明らかにしていた。得意のシュートと対になる鋭い球を投げたい。それには川上、山井は先生にぴったりだ。
川上、山井とはサイパン自主トレへ一緒に行ったが、朝倉が現地でブルペンに入ったのは最終日の1度だけで、しかも捕手は立たせたまま。投げて習得するには至らなかった。キャンプがその場になる。
この日、朝倉は北谷球場のブルペンに入り、初めて捕手を座らせた。10球と慣らし運転だが、順調な仕上がりに満足している。
「キャッチボールを順調にやっていたので、投げられるかなと思って、ブルペンに入りました。いい感じでした。ペースは去年と同じくらいです。いったん(ペースを)上げて、落としていく感じになります」
調整方法は昨年と変えないが、やることは一つ増える。強力講師陣を味方につけて、朝倉がさらに一歩前へ進む。 (山本諭 中日スポーツ)
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