井端にちょっとした“ストーカー”が現れた。2軍の練習に参加した約1週間、その動きを必死に目で追いかけていたのが新人の谷(日立製作所)だった。
特に注目していたのが井端がノックを受ける姿だった。「守備を見ておかないと…」。ときには近く、ときには遠くから、自分の練習の手が空くと視線を向けた。
見つめるといっても、もちろん変な意味ではない。「やっぱり井端さんはうまいです」。同じ遊撃手の谷にとっては最高のお手本。井端の2軍調整は千載一遇のチャンスだった。
2月の沖縄キャンプで一度、1軍の練習に参加し、井端らと一緒にノックを受けた。「今の自分にはあのレベルの中に入るのは無理です」。当時の感想だ。
それから約5カ月。今回は少し違った目で井端の動きを見られただろう。
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