中日の山本昌広投手(42)が18日、岐阜市内の岐阜都ホテルで行われたディナーショー『梅田淳のでらうまトークライブ』に出演。160人の出席者に今季中の200勝を誓った。悲願達成への秘策は“ノーヒットDVD”。2年前に快挙を成し遂げた自分自身から学ぶことでカウントダウンは再スタートを切る。
あえて“封印”を解く。これが山本昌の選んだ200勝への秘策だった。「本当は黙っているつもりだったんですけど…」。達成するまで胸に秘めておくつもりが、ファンの熱気にほだされて思わずポロリ。コソッと打ち明けた。
「去年は(成績が)悪かったので、実はノーヒットの時のDVDを研究しました。引退してからゆっくり見ようと決めていのですが、先に見ました」
200勝を目前にしながら昨季はわずか2勝に泣いたベテラン左腕。不振脱出の救いを、現役引退まで保存しておくつもりだったDVDに求めた。「いい時には共通するポイントがあるはずだから…」。2006年9月16日の阪神戦。史上最年長でのノーヒットノーランを達成した映像を、今オフは食い入るように見つめたという。
その中で、本来あるべきの自分の投球フォームを発見。足の上げ方など微妙な修正点がわかったため、自分自身を“先生”にしながら年明けから練習に励んできた。「幸い今のところ調子はいい。このままの形を崩さず仕上げていきたい」。確実な手応えをつかんでいるようだ。
梅田アナの「45歳まで投げていると思う?」との問い掛けには「〇」で返答。「毎年10勝ずつすれば投げられるわけだから。それくらいの腹づもりでいます。今年も10は勝つつもり」と自分にハッパをかけた。もがき苦しんだ闘いの先には200勝のゴールが待っているのだと、だれよりも山本昌自身が信じている。 (安藤友美 中日スポーツ)
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