足を抱え込んだまま、打席に転がり込んだ。井端(中日)が6回の打席で左ふくらはぎに死球を受け、そのまま交代。試合後もスタッフにかつがれたまま宿舎へ帰った。
「痛い? うん」
顔をしかめて、井端はひと言発しただけだった。いろんな小技ができるため、星野監督からも高く評価され、中日勢で唯一、2番・指名打者として初戦の先発出場を果たした。4打数無安打と、力は出し切れなかったが、初回は二盗を決めてチャンスを広げることができた。
それだけに死球があまりにも痛すぎる。「ダメ。こういうことが怖いんや」と星野監督は顔をしかめた。つなぎの攻撃をするには、井端が2番で活躍してくれることが必要条件になる。「痛がらないやつが痛がっていたからな。2番井端は打線の目玉だったから。2番もDHもばらさないと」と田淵ヘッド兼打撃コーチも心配する。
井端は選手宿舎でも背負われたままで部屋まで戻った。アイシングと電気治療で回復を目指し、韓国戦の出場は様子を見て決めることになっている。井端はけがをしても、翌日は痛みをこらえて試合に出てきた。ピンチだが、簡単には引き下がらない。 (中日スポーツ)
PR