しんどい。息が上がる。ももが張る…。星野ジャパンの取材で東京に来て4日目。もう下半身が泣きを入れそうになっている。
つらさの原因は、合宿を行うジャイアンツ球場にある階段だ。メーン球場から屋内練習場まで95段。ここの上り降りで選手の取材ができるのだが、これがこたえる。
質問しながら、息が切れる。選手もつらい。「慣れた? そんなこと、ないです。ハアーッ…」。川上は毎回、顔をゆがめる。岩瀬はいつも丁寧に質問に答えようとする。「自分の中で…、え…、ハア…」。だが、息が続かず、報道陣の笑いを誘う場面も。
身軽に上り降りする選手もいるが、超ヘビー級の山本浩二コーチなど見るからにつらそう。「うわーっ、これは、何だっ!」。野太い声を響かせながら必死に上っていた。
(生駒泰大)
PR