落合案、通った!! プロ野球の実行委員会が4日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で開かれ、今夏の北京五輪期間中に3人以上の代表選手を派遣した球団に対し、外国人4枠を1増の5枠に拡大することで合意した。これは中日・落合監督が提案していたもので、16日の選手会との労使交渉次第で、正式決定することになった。また、クライマックスシリーズ(CS)のリーグ優勝に1勝のアドバンテージを与え、6試合制にすることも決めた。
「落合案」が通った。この日の実行委員会では、中日・伊藤代表が北京五輪期間中に限り、日本を問わず代表選手に3人以上派遣した球団は外国人枠を1枠増やす救済処置を提案。阪神など一部球団の反対こそあったが、ほぼ賛同を得て16日の選手会との労使交渉で打診することになった。
「ウチは提案させてもらった。ただ最終結論じゃない。選手会との兼ね合いもあるから…。16日の話し合いではかってからです」と伊藤球団代表。発端は2月2日、沖縄・北谷にキャンプ視察で訪れた根来コミッショナー代行と落合監督の会談だった。この席で球界の諸問題に関して約2時間に及び意見交換。その中で、落合監督が北京五輪期間中の外国人枠拡大を要望した。
中日は昨年の北京五輪アジア最終予選に川上、岩瀬、荒木、井端、森野と大量5人を派遣。落合監督も全面協力の姿勢は打ち出しているものの、予選同様、今夏も大量派遣となれば最大14試合のペナントへの影響ははかりしれない。そこで落合監督は球団間の不公平をなくすために、3人以上招集された場合は現行の外国人4枠から1増の5枠を提案したもようだ。
外国人枠の問題は、選手会が日本人選手の働き場を奪うと懸念しているが、交渉で合意に達すれば「落合案」が正式に決定。中日はもちろん、大量派遣が予想される巨人、ロッテらにとっても朗報となる。
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