<ヤクルト5-6中日>◇19日◇神宮
右方向に伸びる軌跡が、逆転劇の終幕だった。中日中村紀が同点の9回、シコースキーから決勝の18号ソロをたたき込み、決着をつけた。
「思い切って振りました。感触はよかったので何とか入ってくれと思って、走りました」。
腰痛のために下半身にしびれがある。患部にコルセットを巻いて、試合前に痛み止めの薬を服用している。薬の効果が切れる3時間を約30分もすぎた場面で、中村紀らしい得意の右打ちで決めた。2点を追う7回無死一、二塁で送りバントをファウル。四球で出塁したが「バントを失敗したので最後に仕事ができてよかった」と笑った。
1回に3点を先制される苦しい展開。毎回&先発全員安打もなかなか追いつけず、7回にウッズの2点打で同点にした。
落合監督も「攻め方が悪いわな。あと100試合あるなら別だけど、何点(差が)あるから追いかける、何点(差が)あるから追いかけないということじゃない。最後に上回っていればいいんだ」と話した。
首位阪神とのゲーム差を「0・5」に縮めた。オレ竜がスクランブル態勢に突入して球団初の連覇を狙う。
(日刊スポーツ)
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