<巨人7-3中日>◇25日◇東京ドーム
わずか1日での首位陥落。中日山本昌は天王山第2ラウンドを落とした責任を背負った。「はっ~…」。質問にも首をかしげ、ため息をつくばかり。4回5失点で10敗目。5月13日を最後に12試合連続勝ち星なしの7連敗。帰りのバスまで下を向いたままだった。
ベテランらしからぬミスが始まりだった。1-1に追いついた4回無死一、二塁。巨人二岡のバントを捕球したが、一塁へ悪送球。自らの失策で勝ち越し点を与えた。続く阿部には決め球スクリューボールを右翼席へ運ばれ3ラン。4点差となり勝負は決まった。
一塁への送球は慎重になったのか? の質問に「そうなんだけど。あんなボール投げたらいかんわな…」。4カ月間、勝利の女神から見放された42歳は天王山の重圧にのみ込まれた。今季最後の先発機会をものにできず2勝10敗。200勝挑戦のシーズンが屈辱の数字で幕を閉じた。落合監督も「結局1年間立ち直れなかったな。あいつ、こういうシーズンは初めてだろ。オフには若いやつと一緒に練習してもらうか! まあいい勉強になっただろう。それをプラスにするか、マイナスにするかはこのオフ次第」と首をかしげた。
中日は26日の第3戦を落とせば窮地に立つ。残り2試合を休養十分で臨む巨人が連勝すれば、中日は27日以降の残り7戦全勝しか勝率で上回れない。球団初の連覇へ、オレ竜が第3戦で大一番を迎える。
(日刊スポーツ)
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