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18 . September
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19 . January
 キャッチフレーズは『どん欲』。横浜市内で行っている自主トレを18日に公開した中日の谷繁元信捕手(37)が3年連続で継続中の「打率最下位」脱出へ、どん欲に取り組むことを明かした。今季で20年目、アンチエイジングのこれぞ“特効薬”-。シーズン100安打以上をマークして通算2000本安打への射程圏に突入だ。

 3年間温めてきた『指定席』を、今季は返上する。打率最下位。打っていないのは事実だが、代役を置けない存在感もまた事実。実は3年連続というのは、長い日本プロ野球の歴史の中で谷繁が初めてだった。

 「そんな勲章はいらないですよ(苦笑)。本音を言えば、そりゃ打ちたい。気になってないといえば、ウソになりますから」

 20年目を迎える大ベテランは、今季も竜の守りをつかさどる。ゆるがない堅守とは裏腹に、打率は下降線を描いてきた。大爆発! とはいかないまでも、打者・谷繁の輝きも取り戻したい。キャッチフレーズと目標を掲げた。

 「今年はとにかくどん欲に行こうと思っています。『これでいい』じゃなく、もっとできるんじゃないか、もっと違うやり方があるんじゃないかと思ってやりたい。ヒットでいえば、100本と少しは打ちたい。打つことが嫌いにならないように…」

 昨季は90安打だった。たかが10本、されど10本。仮に100安打を打っていれば、昨季の打率は2割6分2厘にジャンプアップする。最下位脱出どころか、4人をごぼう抜き。上積みのイメージは、昨秋のクライマックスシリーズにある。第1、2ステージ合わせて19打数10安打と谷繁のバットは止まらなかった。

 「自分のイメージと体が一致していたんです。その時期をいかに長くするか、だと思います」

 脱・最下位。目標は小さいのかもしれないが、その先にはでっかい野心も抱いている。通算1596安打は現役8位。今季の公約を達成すれば、約1700本。名球会が射程圏に入ってくる。

 「あと300本になるんですもんね。(メンバーは)みんな5番まででしょ? 7番や8番でそんなことやった人、絶対にいないと思う。だからやりたいんです。チームが勝つってことは言うまでもないですが、ここまで来たら個人の数字も意識したい」

 記録への執着が、細胞を若返らせる。19年間で5度も打率最下位の辛酸をなめた男が、球界最高のエリートクラブに入会する。そんな物語の最終章をつづるためにも、まず100安打-。 (渋谷真 中日スポーツ)
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30 . November
そう簡単に正捕手の座は渡さない。現状維持の2億円でサインした谷繁が新たな目標を掲げた。球史に残る名捕手へ、狙うは“伊東超え”だ。

 「(今年の終盤で)まだまだいけるという再確認ができた。(正捕手の座は)渡したくないね。(今後の目標は)試合数で野村(克也)さんが1番。それは無理かなと思うけど、2位までにはいきたいね」

 2000試合以上に出場している捕手は、2196試合の谷繁を含めて5人。その頂点に立つのは現楽天の野村監督だ。だが、3017試合は現実的に手が届かない。だが、2位の伊東前西武監督なら射程圏内。その差183試合。最低でも2年間は扇の要を明け渡すつもりはない。

 今季は134試合で打率2割3分6厘、6本塁打44打点。レギュラーシーズンは振るわなかったが、19打数10安打と活躍したクライマックスシリーズが評価された。

 「日本シリーズに出るのに出色の働きをしてくれたのは(評価に)入れました」と井手編成担当。谷繁も「こんなもんかな」と納得の現状維持だった。

 会見では「実は…」と11日のアジアシリーズ決勝(韓国SK戦)での死球で左肋骨(ろっこつ)を骨折していたことを明かした。「全治は3、4週間。もう気にならない」。その試合も痛みをこらえてアジア一に。12月21日に37歳になる正捕手はまだまだ健在だ。 
(中日スポーツ)
02 . November
 やられたらやり返す。ただ、今回はやられた以上にやり返した。シリーズ最低打率(1割4分7厘)にシリーズ最少得点(7)、さらにシリーズ最少安打(22)。日本ハムを歴史的に封じ込めたのは紛れもなく谷繁だ。日本一捕手、そして最後の最後で“完全試合捕手”になってみせた。

 「日本一になるのは2度目だけどドラゴンズでは初めて。1人の力で何とかなるもんじゃないけど、ドラゴンズの力にはなれたかなと思う」

 大事な5戦目も冷静に大胆に攻めた。先発・山井のスライダーを主体に相手を追いつめる。もちろん、山井の状態もよかったが、4戦目までの“伏線”も生きたはずだ。この日は継投で完全試合となったが、捕手は1人だけ。「完全試合? 初めてだよ」。忘れられない1日になった。

 「最初の試合でセギノールに1発打たれたけど、ボクが相手の打者を感じながら試合ができた。あの1試合がボクの中では大きかった」。森本にかき回され、稲葉に痛打された昨年。あれから1年、終わってみれば森本、田中賢、稲葉と続く上位3人を5試合で5安打。意地の勝利だった。

 間違いなく日本一に導いた功労者、そう評論家や関係者から称賛されるだろう。だが、今年に限ればすべてが順調だったわけじゃない。3、4月の26試合中、先発出場は18試合。故障でも衰えでもなかった。落合監督からの信頼を失っていた。かといって、何も言われることはなかった。横浜からFA移籍して単身赴任を始めて6年目、1人ぼっちの部屋で考えた。

 「いままでと同じことをやっていたらダメなんだって思った。慢心があったのかもしれない。どうすればいいのか、自分でいろいろ考えたよ」。投手の操縦法を一から見つめ直した。もとは球界を代表する捕手、信頼回復にそう時間はかからなかった。5月以降は正捕手の座を奪い返し、5月12日の巨人戦(東京ドーム)では連続守備機会無失策記録のプロ野球記録を樹立した。

 「1日か2日は喜びに浸るよ」。新たな勲章も加わった名捕手は36歳になってなお、輝きを増している。
(中日スポーツ)
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