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20 . September
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10 . July


井端にちょっとした“ストーカー”が現れた。2軍の練習に参加した約1週間、その動きを必死に目で追いかけていたのが新人の谷(日立製作所)だった。

 特に注目していたのが井端がノックを受ける姿だった。「守備を見ておかないと…」。ときには近く、ときには遠くから、自分の練習の手が空くと視線を向けた。

 見つめるといっても、もちろん変な意味ではない。「やっぱり井端さんはうまいです」。同じ遊撃手の谷にとっては最高のお手本。井端の2軍調整は千載一遇のチャンスだった。

 2月の沖縄キャンプで一度、1軍の練習に参加し、井端らと一緒にノックを受けた。「今の自分にはあのレベルの中に入るのは無理です」。当時の感想だ。

 それから約5カ月。今回は少し違った目で井端の動きを見られただろう。
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02 . July
 海の向こうにドラゴンズファンが1人増えた。シカゴ在住の福留孝介さん(笑)。まあ、中日の情報に詳しいこと、うるさいこと…。

 「森野は時間をしっかりかけないと。再発しやすいところだから…。シゲさん(谷繁)も無理しなきゃいいんですけど。みんな責任感が強いからねえ」

 森野のふくらはぎ、谷繁のわき腹。ともに福留には故障歴があるから、焦る気持ちもその危険性もわかるのだ。そして実際に古傷を痛め、2試合欠場した。

 「出ようと思えば、出られる状態」であえて休養を取るのがメジャー流。ホワイトソックスとの“シカゴダービー”には間に合った。風の街・シカゴでの生活を満喫しつつ、ドラゴンズ情報のチェックに余念がない。国際電話がかかってくるのは、いつも現地の真夜中です。

 (渋谷真)
01 . July
 セ・リーグは首位の阪神が6月終了時点で、2位・中日に6.5ゲーム差をつけて独走している。今季の阪神は先発が32勝16敗と、先発陣が安定してきたことが好調につながっているのだが、もちろん「JFK」の存在も忘れてはならない。

 ジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之で構成される「JFK」。3人の防御率は2.27で、今季も相手チームにとって脅威になっている。そして、救援陣全体の防御率は2.46と、両リーグでもっとも安定した成績を残している。

「JFK」が注目されたのは、岡田阪神が優勝を遂げた2005年から。阪神の勝利パターンを確立し、日本を代表する救援陣となった。そんな「JFK」をもっとも得意とする打者は誰なのか?

<対「JFK」の打率3割以上一覧>
※05年以降、ことしの6月30日までで20打席以上。

1位 新井貴浩 広島 .375(1) (広島時代の成績として) 
1位 清水隆行 巨人 .375(1)
3位 森笠繁  広島 .368(0)
4位 前田智徳 広島 .333(1)
5位 金城龍彦 横浜 .326(1)
6位 相川亮二 横浜 .316(0)
7位 中村紀洋 中日 .308(0)
8位 石井琢朗 横浜 .302(0)
9位 井上一樹 中日 .300(1)  (カッコは本塁打)

 打率の1位は、阪神へ移籍した新井と巨人の清水。昨秋、阪神が新井を獲得したのは、「JFK」をもっとも打っているから!? そう考えると、なにやら裏話でも分かったようで楽しい。

 巨人の清水は、藤川から1本塁打を含む9打数4安打。打率4割4分4厘の“藤川キラー”だ。そして、イニングの先頭では対「JFK」で5打数3安打1四球と高い出塁率を残しているので、原監督は阪神戦では清水を代打の切り札として使うと効果的だろう。

 阪神を追いかける中日では、中村紀が「JFK」をもっとも得意としている。特に中日に移籍した昨季からは、22打数8安打で打率3割6分4厘と良く打っている。さらに中村は、久保田から10打数4安打を放っている“久保田キラー”でもある。

「JFK」のチーム別防御率では、中日戦の2.56がもっとも悪い。中日は四球を多く選んでいて、出塁率はセ・リーグでトップである。1打者当たりの平均球数も中日がもっとも多く、「JFK」を崩すには、球数を投げさせることがヒントになるかもしれない。

 後半戦では、勝敗の大きなカギを握る「JFK」に対し、各球団がどのように対策を練って、いつ得意とする選手を起用するのかという点にも注目したい。
28 . June
2008年6月28日(土) 9時44分 日刊スポーツ

<横浜1-2中日>◇27日◇横浜
 試合を動かすひと振りだった。中日立浪が会心の1号ソロでチームに今季初の6連勝を導いた。0-0の8回、好投の先発川上の代打として打席に立った。横浜先発小林のカウント1-2からの直球を思い切りたたいた。打球は右翼席に飛び込んだ。「うれしい。あれだけ打てなければやっぱりうれしいでしょ。憲伸が頑張っていたので何とか点を取ってやりたかった」。昨年8月28日に初の1号代打満塁本塁打を放った横浜で今年も1号が出た。入団から21年連続のアーチは0-0の均衡を破るV打となった。
 落合監督は、8回無死走者なしで迷うことなく立浪を起用した。「あそこは先頭打者だろ。クリーンアップがいるんだからおぜん立てしないとな。いいじゃねえか。役者がいなくて勝っているんだから」。井端、森野ら故障者続出の中で勝負どころを逃さなかった。
 立浪にとって重い3カ月だった。打席に入った際、バックスクリーンに映った打率は「065」。打撃コーチ兼任となった今季も代打の切り札に変わりはないが、31打数でわずか2安打だった。
 そんな立浪が今季途中から早出のロングティー打撃を日課にした。トスされたボールを外野へ打つ。勢いのない球を飛ばすには力と技術がいる。ぐんぐん伸びていく打球に若手野手は「きれいですねえ」とため息をついた。まだやれる。トンネルの出口が見えた。
 これで阪神と6ゲーム差。「正直、僕にとっては今日が開幕みたいなもの。迷惑かけた分、何とか阪神を追い上げたい」。立浪の復活弾でチームは完全に追撃モードだ。【鈴木忠平】
28 . June
<プロフェッショナルのこだわり> 岩瀬、鉄の下半身
2008年5月13日 紙面から

 プロの一流の技をドラゴンズの選手に聞く「プロフェッショナルのこだわり」。第2回は中日が誇る抑えの切り札・岩瀬仁紀投手(33)のピッチングに焦点を当てた。入団から9年連続50試合以上登板というタフネスぶりの源はどこにあるのか? 武器であるスライダーや、登板のときの肩の仕上げ方は? 守護神の投球を支えるものは何かを話してもらった。 (山本諭)

<技>スライダーは調子や場面で握り方や投げ方を変える
 岩瀬の持っている球種で最大の武器は、何と言ってもスライダーである。打者の手元で鋭く、そして大きく変化し、相手をてこずらせる。シュートや、スプリットフィンガード・ファストボール(SFF)も投げることで、スライダーがより生きてくるが、やはり岩瀬にとっての伝家の宝刀である。

 スライダーは球を切るようにして投げるといわれることも。ただ、岩瀬の場合は違うという。

 「切る投げ方じゃないんです。でも、どうやって投げ方を説明したらいいか分からないんですよねえ。感覚的なものだから」。プロの選手は理論だけでなく、自分の持つ感覚も大事にする。ちょっとしたことを具体的に明示するのは結構難しい。それが感覚である。

 はっきりと言えることもある。それはスライダーの投げ方はひとつだけではないこと。

 「そのときの調子や場面とかで、球の握りや、投げ方は変えますよ。もちろん、それによって変化の仕方も違ってきます」

 握り方や、腕の振り方を少し変えるだけで、いくつもの組み合わせができる。それによって、球の変化も違ってくる。もともと打ちにくいといわれている岩瀬のスライダーだが、“七変化”ばりのバリエーションがあれば、相手打者が容易に打てないのは当然のことである。だからこそ、最大の武器になっている。

<肩>2、3球だけでマウンドへ
 救援陣は試合のたびにブルペンに入り、展開を見ながら登板に備えて肩をつくる。リリーフ投手は投球練習で少ない球数で肩ができるといわれる。岩瀬もそうだ。

 「少しでも(登板前の)球数は少なくしておくのがいいし、でもそれで、(登板して)良くないといけないし、その辺は考えながらやっています。球数が少なくても肩ができる、そういう体にはなっていますね」

 岩瀬のように試合の最後に出てくる投手は、一方的な試合展開になれば休める場合もあるが、小差なら準備が必要になる。キャッチボールで肩をならしておかなければならないが、ブルペンでの投球練習は「2、3球で肩ができて(マウンドへ)行くときもある」と話す。少ない球数ですぐに肩を仕上げる。長年の経験で体が覚えていることを証明する話である。

 「先発は次の登板までに間が空くから、それに合わせて調整するけど、(リリーフは)そうはいかないから、調整は考えて工夫しています」と岩瀬。登板もしながら、次への調整もしていく。やはり、下半身をより鍛えておくというのが大事になってくる。

<足>高く上げれば上げるほど軸足に体重
 プロ入りした99年から昨年まで、岩瀬は9年連続50試合以上登板のプロ野球タイ記録をつくった。昨年の61試合登板は、01年と並んで自己2番目の登板数。これだけ投げても肩、ひじに大きな故障もなく投げられるのはいったいどうしてか。それは下半身の強さにある。

 「下半身は(投球の)土台になるものだから、鍛えておかないといけない。年間を通して、あれだけ投げられるのも、下半身が(しっかりしていることが)大事だから」

 ピッチングで大事なもの。腕の振り、フォームバランス、投げるときの体重移動、細かいものも挙げていけば、たくさんの項目が並ぶ。「どれも大事なこと」と岩瀬は話す。その中でも常に心がけていることは何か。「何だろう」と少し考えてから「体重のかけ方かな」と話した。これは、下半身の重要さにつながるものだ。

 投手の投球動作は、振りかぶっても、セットポジションでも、次は足を上げる。左投げの岩瀬の場合はもちろん右足。このとき、軸足となる左足に体重をしっかりと乗せて力をため、体重移動とともに、力を放出して投げる。となれば、足を上げれば上げるほど、軸足に体重を乗せられることになる。

 「本当はもっと足を上げたいんです。でも、あれ以上上げるとフォームのバランスを崩しちゃう」と岩瀬。写真では腰より上、腹のところまで足が上がっている。高く上がっているように見えるが「それほどじゃない」と言う。下半身にしっかりと力をためて、それを利用して投げる。可能なら、さらに足を高く上げてタメをつくりたいと思っている。“下半身で投げる”といってもいいくらいなのだ。

 その下半身を鍛えるために、投手はキャンプインからオフになるまで、とにかく走る。シーズン中は、先発ローテの投手は長めの距離をランニングしたり、ダッシュも。岩瀬らリリーフ陣は短い距離のダッシュを繰り返している。疲れがあっても、これで土台を鍛え続けているわけだ。

 日ごろの入念な体のケアも大事。肩、ひじが丈夫なことが大前提に。でも、“下半身で投げる”ことができればそれだけ、肩、ひじ、上半身への負担は減る。岩瀬のように、より登板数を増やすことができる。毎年、どれだけ投げてもへこたれない左腕の強靱(きょうじん)さは、下半身をしっかりと使って投げられるところにあった。

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