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21 . September
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20 . February
 世界最速VSセ界最強の対決が、北谷ソフトボール場で実現した。前日はマシン打撃で引き下がったウッズだが、この日は女子ソフト界の大エース・上野(ルネサス高崎)がいると聞いて果敢にも『道場破り』。だけど結果は返り討ち…。

 20スイングでフェアゾーンに飛んだのがたったの3球。しかもすべて内野ゴロで、空振りは8球献上した。要するに、ファウルを打つのが精いっぱい。対戦後は潔く惨敗を認め“降伏の証し”としてサイン入りバットを献上した。「見るだけだって難しいんだぜ。彼女は打てない。あの速球と比べたら、野球の方が遅いな」。お手上げポーズを見せつけたが、楽しそうなウッズ。

 ちなみに対戦を見ていなかったクルスは、この話を信じなかった。だが、後からウッズに連れてこられて上野の球を見たとたん「オー、マイ・ゴッド!」。そんな日の丸エースは北京五輪で“最後の金メダル”に挑む。

 「私の方も調子を見るバロメーターにさせてもらっています。プロ野球のすごさをあらためて感じたし、いい刺激になりました。スイングの速さ、選球眼はソフトの選手とは違う。その強さに負けないボールを投げたいし、いつまでもプロの人から『打ちにくい』と言われるようがんばります」

 上野は完勝にも浮かれない“大人の回答”。北谷ならではの豪華な盤外戦が、悲願の金への弾みとなりますように-。 (渋谷真)
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19 . February
 本塁打にも負けないインパクトがあった。小笠原から中前打を放った岩崎が、次打者の柳田の初球に動いた。投球が捕手のミットに収まる絶妙の瞬間にスタートを切ると、悠々セーフのタイミングで二塁へ滑り込んだ。「過去にほとんどやったことがない」というディレードスチール。捕手の小田の悪送球まで誘って岩崎は三塁へ達した。

 結局、球審が柳田に送球妨害があったとジャッジして一塁へ戻され、“幻”に終わったが、それがなかったとしても完ぺきな盗塁だった。

 岩崎は「サインが出たので行きました。大きめのリードを取って、いいスタートが切れた」と満足そうに振り返った。

 50メートルを5秒8で走る俊足で、昨季は2軍で13盗塁をマークした。「けがで試合に出られなかった時期もあったし、もっと積極的にいけば数は増えたと思う」と足には自信を持っている。

 今季は、その足を生かすチャンスが増える。福留の離脱と和田の加入で、試合の終盤、代走に起用される機会が多くなりそうだからだ。ショートのポジションでは井端の壁は厚いが、岩崎にとっては好機到来。「試合に出るとしたら代走が主になる。警戒されても盗塁を決められるように、今から『スタートの1歩目』を意識しています」と、まずは代走のスペシャリストになろうと意欲満々だ。

 シート打撃を偵察した阪神の嶋田スコアラーは「勝負どころで代走に出てくる選手の1人になるでしょう」と警戒感を募らせた。他球団も評価する足を武器に、岩崎が開幕1軍へ“滑り込む”。 

  (木村尚公)
19 . February
 シート打撃に登板した中田が投球延長を志願した。3イニング目、10人目の柳田で終わるはずだったが、4人追加、さらにブルペンへ移動して126球を投げた。シート前の投球も含めれば200球ほど投げ込んだ。

 「きょうは投げ込もうと思いました。この時期にきて疲れています。こういうときに上半身だけ使って投げるとばらつくので、下半身も使って投げたら良かったです」

 シート打撃は打者14人に、1安打、1四球、4三振で無失点。「変化球でうまくストライクが取れなかったところがありました。フォークは投げ始めたばかりですけど、うまく落ちてくれたかなと思います」と振り返っていた。 (山本諭)

◆井上弘昭氏 「竜投今年も強力」
 中田、朝倉、山井、小笠原の4人が投げたシート打撃をみて、今年も中日の先発投手陣は強力だと感じた。1人で3勝、計12勝の上積みを期待できる。

 中でも、大きな進歩を感じたのが、中田と山井だ。中田は、左足をあげた時に、左肩が下がる癖が消え、右腕がより大きく、速く振れるようになった。

 当然、球も速くなる。打者の立場からいえば、始動を速くせざるをえない。だから、変化球の効果もより大きくなる。荒木や西川が、ベースの前でワンバウンドするようなフォークを空振り、三振していたのが象徴的だった。

 制球力も向上の兆しがみえるし、もともとスタミナもあるのだから、この調子で調整していけば、今年は最多勝のタイトルも十分に狙える。

 山井は昨年後半と、日本シリーズの活躍が相当な自信となったようだ。マウンド上の姿に、風格すら感じた。

 実際、投球フォームもよくなっている。一時、テークバックで力む癖があったが、この日、見た限りでは、全く力みがなく、一連の流れの中で、トップの位置まで入っている。

 だから、肝心の右腕を振る時、より力強くなっているし、球も速くなっている。速球とともに山井の武器であるスライダーは、制球がいまひとつ。2つの四球を出したが、これは投げ込みを重ねていくうちに解消される。切れ自体は悪くないのだから、何も心配することはない。故障の再発さえなければ、2ケタ勝利は確実といえるだろう。 (本紙評論家)
18 . February
 これぞ“矯正ギプス”の効果だ。2回2死二塁で、低めのチェンジアップを西川は完ぺきにとらえた。前進守備を敷いていた外野のはるか頭上、右中間を深々と破る適時三塁打。落合監督がキャンプ序盤に考案した特殊ヘルメットを着けて打ち続けた成果を、最初の実戦で早くも披露した。

 「以前のスイングならあの打球は打てなかった。うまくバットに乗せられました」

 西川には打つ瞬間に頭が左側に倒れる悪いクセがあった。特殊ヘルメットは、右打者用のヘルメットに厚紙を継ぎ足し、頭が傾くと肩に当たるようにしたもの。クセが直っていない装着当初は、「ヘルメットが当たってカクンとなることがたびたびあった」と言う。

 短期間でクセを直すため、西川が考えたのはスイング軌道の根本的な改良。「ボールを上からたたいてスピンをかけようとしていたけど、下からしゃくり上げるくらいの意識に変えた。結果的にレベルスイングの形になりました」。ヘルメットを一つのきっかけに、打法そのものを見直したのだ。

 約2週間の“矯正期間”中、フリー打撃はもちろん、マシンやティー打撃でも特殊ヘルメットをかぶり続けた。「スイングを変えたら首も傾かなくなった。ヘルメット? 『カクン』もないし、もう取っても大丈夫だと思いますよ」と“矯正完了”を自信を持って宣言した西川。目標の開幕1軍へ、一つ階段を上った。 

 (木村尚公)
14 . February
 中日・田中大輔捕手(23)が13日、3時間の罰走を課せられた。午後のシート打撃で、捕手としての基本を忘れ、落合博満監督(54)に指摘された。

 「ランナーがいるのに、座ったままボールを返したりして、キャッチャーとしてどうあるべきかの指摘を受けました。キャッチャーのことを考えながら走ってこいと言われて走りました」

 立てば、いざというときに各塁へ送球できる態勢をつくれるが、座ったままでは送球態勢を取れない。そのスキに相手走者が走ることだってある。11日のときはブルペンで、「試合のつもりで受けろ」と落合監督に注意されたばかり。前回、今回と、練習だからとのんびり構えていたのを、監督が見逃すはずはなかった。

 田中はシート打撃中に監督室に呼ばれて注意され、そのあと陸上競技場へ。途中、にわか雨が降ったり、悲鳴を上げる太ももをたたいたりしながら、約3時間トラックを回り続けた。走り終えると、球場にいた監督に報告へ向かった。

 「キャッチャーは一番体力がいるところだろ。立って返すだけでも下半身が強くなるんだからと言われました。指摘されてみて、あらためて大事なことだと気付きました」

 練習で気を抜いていては意味がない。3時間走りながら、田中は練習の意味、捕手の基本を考え直した。「休み明けから頑張れと監督に言われました」。言えば分かるから、落合監督は話すし、励ます。その思いを田中は3時間の罰走でしっかりと受け止めた。 (山本諭)
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