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21 . September
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31 . December
 たしか7時半ころだったと記憶する。キャンプ地・沖縄の朝は早い。記者は恩納村の選手宿舎に向かうレンタカーの助手席にいた。2月22日。時間はおぼろげなのに、日付が特定できるのは、その日が特別な1日だったからだ。

 福留孝介と球団との話し合いが、ようやく決着した。その9カ月後にフリーエージェント(FA)宣言し、さらに1カ月後にはシカゴ・カブスに移籍することになる男。結果的にはドラゴンズとの最後の契約がまとまった日ということになる。公式には2度目の交渉。だが、記者は知っていた。名古屋で4度、沖縄で3度のいわゆる下交渉があった。つまり9度目の交渉。これにて自費キャンプも終了した。

 年を越す前に書いておきたかったのは、福留の話ではない。立浪和義のことである。話を戻して2月22日のおそらく7時半。記者の携帯電話が震えた。画面の名を見て、ドキッ。実は彼は目の肥えた読者である。口調はあくまでも柔らかく、それでいて手厳しいおしかりや、鋭い指摘をしてくれる。記事を深く読んでくれるのはありがたいが、的を射ているだけに耳には痛い。沖縄での彼は毎朝、チームよりもはるかに早く球場に向かい、トレーニングに励んでいた。その車中からの電話であるのは間違いない。

 「おはようございます。立浪です」。で始まった“モーニングコール”。だけど、内容はおしかりでも指摘でもなかった。以下、記憶に残っている範囲での再録。

 「きょう、孝介がサインします。そこでお願いがあるんです。孝介のイメージが悪くならんように、書いたってほしいんです。これから野球に集中していくのに、世の中に悪く思われんようにしてやりたいんです…」

 交渉がまとまった。その情報をほんの少し早く知ることができた。いや、そんなちっちゃい話ではない。これだけ年俸闘争が長引けば、日本のファン気質は「粘り強い」より「しつこい」と見なす。もちろん同じ選手の立場だから福留が評価にこだわるのはわかる。だが、世間には必ずしもその真意は伝わらない。福留の“孤立”をおそれた立浪のフォロー。

 球団は組織だが、選手は1人。一般企業のような団体交渉はない。だから『徹底抗戦』したときの負のイメージも、個人に背負わされてしまう。ウソを書けとも事実を曲げろとも言わなかった。ならばと記者は申し出を受けた。立浪の心意気を受け取ったのだ。あれから10カ月。沖縄の朝、電話でのやりとりが今も耳の奥に残っている。
(渋谷真 中日スポーツ)
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29 . December
ノリさんとミスタードラゴンズのひと振りから始まった今年の中日。
毎日順位が入れ替わる3強争いを制すことができず敗れたレギュラーシーズン。
その悔しさをぶつけ挑み制したクライマックスシリーズ。
去年のお返しと言わんばかりの4勝1敗でつかみとった日本一。
FAで揺れパレードで涙し契約更改で胃が痛くなった一年でしたが今年も感動をありがとうございました。

ということでネタがない・・・と思っておりましたが少し面白い記事を見つけましたのでご紹介させていただきます。
2週間程前に話題になったらしく、残念ながらその波に乗ることはできませんでした。

日本シリーズ第5戦目の落合采配と北京五輪アジア予選台湾戦の星野采配。
numberのような雑誌をはじめ、さまざまなデータや経験をもとに第3者の視点から解説される方のコラムって本当に面白いですよね。
28 . December
契約更改って本当に胃が痛いゆずです。
年越しは岩瀬川上井端の3人で決まりました。

ひとりのファンとて見れば今年1年を通してよくやった!と思った選手はアップにしてほしいし、
期待ほどの活躍ではー…だった選手はダウン、良くも悪くもな選手は維持。がラインです。
ただ価値観や感情が先走りしてしまうので、すべての選手を平等に見た結果をデータをもとに分析し評価するなんて難しいです。(たぶんできません)

また、ファンや選手の気持ちとは大きく差が開いた金額を提示するのが球団側。
これはドラゴンズだけではありません。この時期はどの球団も騒がしいです。
球団側って何を考えとるんかなー。
今年の契約更改をまとめた上で球団、選手、システムについて一言言いたい。
28 . December
 中日の荒木雅博内野手(30)が27日、名古屋市中区の球団事務所で契約交渉に臨み、500万円減の1億3500万円プラス出来高で更改した。一発サインはしたものの、よもやの減俸に盗塁王はがくぜん。来季中にも取得する、フリーエージェント(FA)権の行使も示唆した。

 12年連続の一発更改も、顔は紅潮したまま会見場に現れた。

 「自分としても納得していない1年ではありますが、それでもちょっと(ダウン幅が)いき過ぎじゃないかなと。盗塁? やはりホームランか打点じゃないと軽くみられるのかもしれません」

 1時間を超える交渉の中、1000万円減が500万円に緩和はされた。盗塁王を待っていたのは、8年ぶり2度目のダウン。「怒りのサインとは書かないで!」と語った荒木だが、あと6日で取得できるFA権にまで話題は及んだ。

 「権利を取るまでは保留することなく一発でと思ってきました。今までやってきた証し。言いたい言葉じゃないけど、言いたくなりました。有効にできればと思います」

 来オフの行使まで示唆。竜一筋を自らも信じてきた男が、ここまでぐらついてしまった。もちろん2度の戦線離脱、2割6分3厘という低い打率も承知している。だから「久々にグッときた」のを「ここでグッとこらえるのも男」と署名した。秘めたる怒り。とはいえ、球団側にも厳正に査定した自負がある。

 「ホームランと盗塁を比べれば、ホームランが上です。確実に1点入るし、打点もありますから。でも、走るのは大変な作業。走れる期間も短い。意欲をもってもらわないと困るから、過大評価じゃないといけないくらいでいます」

 交渉役の井手編成担当が、焦点となった盗塁の位置付けを説明した。十分に評価しているとする球団側と、足りないと思う荒木。表面上は妥結したが、来季に流し切れなかったものがあるのは間違いない。

 「まず来年、しっかりとやること。その自信はあります。成績を残して評価が同じだったら、考えないといけません。『権利を取ったらそれなりのことをさせてもらいます』と、球団には話しました」

 まずはこの怒りが来季の原動力となることを見守るしかない。 (渋谷真)
(中日スポーツ)
27 . December
 中日の井端弘和内野手(32)が26日、名古屋市中区の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4000万円アップの年俸2億6000万円の提示を保留した。4年連続の全試合出場が認められての大幅アップにも「3億円が欲しいんです!」と直訴。落合竜が誇る不動の遊撃手が、プライドを懸けた“銭闘”を開始した。

 あの手この手の駆け引きなし。交渉戦略はシンプルで分かりやすい“正攻法”だった。球団査定にも、提示額にも、決して不満があるわけではない。ただ、自分がナンバーワンという自負があるからこそ、もう一声! 井端が包み隠さず本音をぶつけた。

 「(判を押そうか)途中で迷いました…。プロ10年間で今年が一番、評価してもらいましたから。でも、自分では12球団一のショートだと思っているので、そのプライドが押さなかった。球団には“3億円欲しいんですが”と言いました」

 球団の提示は4000万円増の年俸2億6000万円。今季はチームトップの打率2割9分6厘で打線をけん引した上に、守備でも鉄壁布陣の要として活躍。4年連続の全試合出場を果たしたことも大きく評価された。

 この時点で、セ・リーグの遊撃手の年俸史上トップだが、ここで簡単にサインすることを、野球人としてのプライドが許さなかった。野球と一緒で、交渉もどん欲に-。この日の交渉は「1回目の話し合い」と位置づけて、あえて保留した。

 「過去を含め、ぼくはセ・リーグのショートで一番もらいたい。というより、セ・リーグでは誰も達成してない3億円です。ただ、それは来年に取っておくとして、せめて今年はその一歩手前までと思っています」

 交渉中、さすがに3億円突破は無理と判断。そこで、今オフの照準は2億7、8000万円までの上積みに切り替えた。その際の争点は『全試合出場の価値』。今後について、井手編成担当は「全試合に出ることの価値観が井端とわれわれでは少し違った。井端は全試合出場を誇りにしているから“そこをもっと評価してほしい”と。評価しているつもりだけど、また社長を含めて話し合います」と井端の意をくんで提示額を見直す可能性を示した。

 だから、井端には怒りや落胆、悲壮感もない。越年決定も、淡い期待を抱きながら、来月中旬以降に予定される次回交渉の席に着く。

 (安藤友美)

 【遊撃手の最高年俸】 これまでの日本プロ野球遊撃手の最高年俸は、松井稼頭央(32)=米大アストロズ=の03年西武在籍時の3億5000万円。前年の02年に最多安打のタイトルやベストナイン、ゴールデングラブ賞などを獲得するなど活躍し、2億5500万円から約1億円アップを勝ち取った。
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