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19 . September
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23 . June
巨人、ソフトバンクを交流戦優勝と3位に分けた要因
6月23日20時14分配信 スポーツナビ


 プロ野球交流戦は、福岡ソフトバンクが巨人との最終戦(東京ドーム)に勝利し優勝を決めた。敗れた巨人は3位となったが、両チームの明暗を分けた「差」はどこにあったのか。データで分析してみよう。

 交流戦中、巨人の先発投手の成績は8勝7敗、防御率4.28。それに対し援護率は3.75となっており、打線が失点をカバーしきれていない。
 一方、福岡ソフトバンクは先発投手の防御率が2.75に対し援護率は4.24。投打がかみ合い10勝5敗と大きく貯金をつくることに成功している。
 巨人が交流戦の優勝を逃した要因のひとつは、この投打のかみ合わせの悪さと言えそうだ。

 それは打線の2巡目成績に決定的に表れている。交流戦における巨人のスタメンオーダーの「1巡目」の打撃成績はチーム打率2割7分4厘。これは福岡ソフトバンクの2割8分0厘と大差はない。しかし「2巡目」をみると、巨人はチーム打率2割3分8厘と下降。新鋭の坂本勇人が20打数1安打、打率0割5分0厘と完全に抑えられたのが響いた。これは福岡ソフトバンクが2巡目のチーム打率3割2分5厘とはね上がるのとは対象的だ。
 さらに、チームの先発陣が、相手打線(先発オーダーに限定する)の1巡目、2巡目をどれだけ抑えているかを見ると、巨人の「1巡目」は被打率2割6分3厘で福岡ソフトバンクは2割7分2厘と差は1分未満だ。しかし、やはり問題は「2巡目」。巨人の先発は被打率3割2分5厘と打ち込まれているが福岡ソフトバンクは2割1分0厘と抑えている。

 得失点差をイニング区分で見ると、打順が2回り以上する6回までに巨人は「マイナス8点」と劣勢。それに対し、福岡ソフトバンクは「プラス39点」と優位に戦っていたことがわかる。

交流戦    1-3回   4-6回  (6回まで)
巨人      -3    -5   (-8点)
ソフトバンク  +13   +26 (+39点)

 福岡ソフトバンクは交流戦24試合中、6回を終了した時点でリードしていたのが12球団最多の17試合(14勝3敗)。しかし、巨人は同条件の試合を10試合しかつくれなかった。これが巨人が交流戦の優勝を逃した要因である。

 ただし、巨人はその10試合を10勝無敗と無類の強さを発揮している。レギュラーシーズンでの戦いのカギは、いかに6回までにリードできるかと言えそうだ。

(プロ野球プラス/小野俊哉)
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09 . May

海老沢 泰久=文

 タイガースの金本知憲が4月12日のベイスターズ戦で今シーズン13本目のヒットを打ち、通算2000本安打を達成した。

 2000本安打の達成者は、通算3085本の張本勲を筆頭に、これで37人になったが、2000年代になってからは、秋山幸二、駒田徳広、立浪和義、清原和博、古田敦也、野村謙二郎、石井琢朗、田中幸雄、前田智徳についで10人目である。プロ野球の歴史は今年で73年目だが、この記録はその歴史とともに順調に積み重ねられているといっていいだろう。

 また、金本につづく選手も、去年まで1779本の堀幸一を先頭に、1500本以上を打っている選手が、小久保裕紀、小笠原道大、中村紀洋など8人も控えているから、今後も途切れる心配はない。

 しかし、200勝投手ということになると、どうなのだろう。

 現在、200勝の達成者は、400勝の金田正一を筆頭に23人いるが、2000年代になってからは工藤公康1人で、90年代までさかのぼっても北別府学のほかは見当たらない。

 また、工藤のあとに続く選手も、去年まで193勝の山本昌がいるが、それにつぐのは151勝の西口文也、つぎが117勝の三浦大輔だから、山本昌が達成できなければ当分のあいだ達成者は出ないことになって、ひょっとすると、工藤が最後の200勝投手ということになる可能性もあるのである。

 だからどうした、という人もいるかもしれない。野手は昔と変わらずに全試合に出場するが、投手は昔とちがって中6日のローテーションで投げ、シーズンに25回程度しか先発しないのだから当然ではないかと。

 たしかにそのとおりなのである。昔のエースは、中3日で先発したうえにリリーフもこなして20勝するのがあたりまえだったが、いまの中6日では13勝から15勝するのがせいぜいだ。工藤は今年で実働27年目だが、200勝するのに23年かかり、山本昌は23年目でまだ7勝足りない。つまり現在の野球では、20年では200勝できないのである。

 しかし、昔の野球を知るぼくには、それでいいのかという思いが拭いきれない。野球はチームの勝敗を競うスポーツだが、個人記録のスポーツでもあるからだ。

 投手の記録には、通算勝利のほかに、完投、完封、奪三振など、さまざまな個人記録がある。そして、それらを見れば、73年のプロ野球の歴史の中で誰がどの程度はたらいて、どのあたりにランクされる投手なのかがひと目で分かるようになっているのである。

 しかし、現在の野球では、中6日のローテーションばかりでなく、先発とリリーフの分業がすすんで完投する投手は滅多にいなくなっているから、いずれの部門でも歴代30位以内にはいる投手は生まれないだろう。

 4月10日には、ダルビッシュ有と岩隈久志がともに完投して、ダルビッシュが1対0で完封するという投手戦があったが、昔はいくらでもあったこういう試合もいまはほとんど見られない。去年の日本シリーズで、ドラゴンズの山井大介が8回までパーフェクトピッチングをつづけていたのに、9回に岩瀬仁紀が出てきたのがいい例だ。

 もう投手が主人公のドラマは生まれないのである。野球がどこか醒めたものになり、熱狂から遠くなっているのも、こうしたことと無関係ではないような気がする。

22 . March
 出る。つなぐ。崩す。これが日本一打線だ! オープン戦15試合目にしてようやく組めた“開幕オーダー”。落合監督が早々と2月1日に指名した8人のレギュラーがそろい、前哨戦でコイを丸のみにした。  「今はすごくボールがよく見えているんだ。開幕? イエス。準備はできているぜ」  6回1死二塁。火の出るような打球を中前に転がしたのが主砲・ウッズだ。これで3戦連続の適時打。開花宣言もうなずける。ウッズから始まったヒットパレード。代わりばなの青木勇から和田、中村紀が三遊間を破り、森野の同点打へとつながった。  出るべき人が打席に立ち、そしてつながった。本番さながらの集中攻撃は収穫だったが、それぞれの“打撃脳”にインプットされた情報も大きな実を結ぶはずだ。広島の先発は若きエース候補・前田健。ウッズの適時打で引きずり降ろすまで、4安打と打ちあぐねた。だが、真っすぐの球質を見た。カーブとスライダーの軌道も確かめた。初見の不利をこの時期に済ませたことは、打つ側にプラスとなる。  「いい投手でしたね。恐らく公式戦で対戦することになると思う。第3戦かもしれんね。でも1本出たんで、余裕をもってシーズンを戦えますよ。見られてよかった」  2回に前田健から右前に放った中村紀は、この日の対戦の意味を隠さなかった。前田健には2三振と倒れた和田も「感覚的に(という意味で)見ることができてよかった。第3戦の可能性があるわけですからね」とうなずいた。2人が口にした『第3戦』とは3月30日を意味する。本番でも…。個々の“点”ではなく、8人の“線”で突き崩す。それが竜の野球。日本一打線の厚みなのだ。 (渋谷真)
05 . March
 落合案、通った!! プロ野球の実行委員会が4日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で開かれ、今夏の北京五輪期間中に3人以上の代表選手を派遣した球団に対し、外国人4枠を1増の5枠に拡大することで合意した。これは中日・落合監督が提案していたもので、16日の選手会との労使交渉次第で、正式決定することになった。また、クライマックスシリーズ(CS)のリーグ優勝に1勝のアドバンテージを与え、6試合制にすることも決めた。

 「落合案」が通った。この日の実行委員会では、中日・伊藤代表が北京五輪期間中に限り、日本を問わず代表選手に3人以上派遣した球団は外国人枠を1枠増やす救済処置を提案。阪神など一部球団の反対こそあったが、ほぼ賛同を得て16日の選手会との労使交渉で打診することになった。

 「ウチは提案させてもらった。ただ最終結論じゃない。選手会との兼ね合いもあるから…。16日の話し合いではかってからです」と伊藤球団代表。発端は2月2日、沖縄・北谷にキャンプ視察で訪れた根来コミッショナー代行と落合監督の会談だった。この席で球界の諸問題に関して約2時間に及び意見交換。その中で、落合監督が北京五輪期間中の外国人枠拡大を要望した。

 中日は昨年の北京五輪アジア最終予選に川上、岩瀬、荒木、井端、森野と大量5人を派遣。落合監督も全面協力の姿勢は打ち出しているものの、予選同様、今夏も大量派遣となれば最大14試合のペナントへの影響ははかりしれない。そこで落合監督は球団間の不公平をなくすために、3人以上招集された場合は現行の外国人4枠から1増の5枠を提案したもようだ。

 外国人枠の問題は、選手会が日本人選手の働き場を奪うと懸念しているが、交渉で合意に達すれば「落合案」が正式に決定。中日はもちろん、大量派遣が予想される巨人、ロッテらにとっても朗報となる。
30 . January
 テスト生はアライバ級!? 中日の沖縄キャンプで入団テストを受けるトマス・デラロサ内野手(30)=米大ジャイアンツ傘下3A=が29日、北谷球場で行われた合同自主トレに合流。視察に訪れた高代野手総合チーフコーチが「すぐにでも使えそう」と早くも“内定”通知を発行だ。首脳陣の高  評価に気をよくしたデラロサは「“郷に入らば郷に従え”だ。日本式に練習する」と猛ハッスル。また、テスト生のマキシモ・ネルソン投手(25)=イスラエルリーグ・モディン・ミラクル=は、ブルペンでの投球を初披露した。

 センスの良さは一目瞭然(りょうぜん)だった。この動きなら鉄壁の二遊間にも劣らない-。デラロサの一挙手一投足に注目していた高代野手総合チーフコーチが静かにうなずいた。

 「うまいよ。ハンドリング(グラブさばき)はうまいし(捕球体勢が)捕ってから投げやすい入り方をしている。反応がいいね。あとは土のグラウンドでどうか見たいが、きょう見た限りではすぐに使えそう」

 この日は雨天のため、ランニング以外の練習は屋内練習場内のみ。守備練習は人工芝での簡単なゴロ捕だけだったが、既に選手の間で評判になっていたデラロサの力量を初めて首脳陣も認めた。中日には“アライバ”こと荒木と井端の最強二遊間がいるだけに、ちょっとやそっとの守備力が高く評価されることはない。それが早々と“内定”なのだから、タダ者ではないかもしれない。

 “守れる内野手”こそ今のチームに必要とされているピースだ。今夏には、落合野球の要でもある井端と荒木が北京五輪の日本代表として抜ける可能性がある。リーグ優勝奪回を狙う落合監督にとって、2人の離脱は大きな痛手。その際の穴を埋めてくれる存在が待望されている。

 打撃に関しても「バットの出方がいい」と高代コーチ。「(外国人の)枠の問題もあるが、内野で誰かがケガすれば上げられるかもしれない」と話していることから、テストに合格すれば早い段階での“日本デビュー”もありそうだ。

 初日の高評価を伝え聞いたデラロサは「ありがたいね。今のところ状態はいいよ」と笑顔。ただ、すぐに真剣な顔に戻って続けた。「早く日本に慣れて、もっとアピールしたい。練習方法は今までと全く違うが“郷に入らば郷に従え”だ。日本式でしっかり練習するよ」

 204センチのネルソンとは対照的に、その身長は日本人並みの178センチ。小さなテスト生の存在感が、にわかに大きくなってきた。 (安藤友美)

 ▼トマス・デラロサ(Tomas Delarosa) 1978年1月28日、ドミニカ共和国生まれの30歳。178センチ、89キロ、右投げ右打ち。96年にエクスポズと契約し、00年にメジャー初昇格。オリオールズ-ブルワーズを経て、06年ジャイアンツに移籍。07年は1年間マイナーの3Aでプレー。122試合に出場し、打率2割8分8厘、11本塁打、70打点をマーク。メジャー通算(エクスポズ、ジャイアンツ)49試合で、打率2割8分9厘、2本塁打、10打点。
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