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20 . September
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18 . September
<ヤクルト7-8中日>◇17日◇神宮

中日がヤクルトの追い上げを振り切り、2位に再浮上した。初回、石井一から5点を奪って主導権を握ったが、相手の追撃で大苦戦。先発山井が3発を浴び6回6失点で降板。7回には1点差とされ、終盤はヒヤヒヤの展開だった。
それでも最後は守護神岩瀬仁紀投手(32)が締め、史上初の3年連続40セーブに王手をかけた。
首位に立った阪神とは0・5差。残り15試合、逆転連覇へオレ竜の負けられない戦いは続く。

がけっぷちで岩瀬が1点差を守り切った。9回、無死から三塁中村紀の失策と安打で無死一、二塁のピンチ。打席に現在首位打者の青木を迎えた。ストレートで追い込むと最後は内角142キロで空振り三振。続く田中浩を併殺に打ちとってゲームセット。クールな守護神が、ガッツポーズだ。

「絶対に負けられない展開だった。(青木は)あそこで止めないと一気にいってしまうから。普段は投げないボールを投げた」。
土壇場でも冷静だった。オレ竜の守り神は、これで39セーブ目。自身の記録を更新する史上初3年連続40セーブに王手をかけた。

逆転優勝への勢いに水を差すところだった。初回に5点を奪った。だが、山井、平井が計4被弾。5回には風にあおられた飛球を遊撃井端と左翼森野が取り損なうなどで2失点、7回には8-7と1点差に迫られていたが、最後は岩瀬が相手の勢いを止めた。

これで巨人を抜いて2位に再浮上。落合監督は「難しい試合だった。これからは内容より結果? 両方でしょ。選手はわかってやってくれるよ」と冷や汗ものの試合を振り返った。
そして最終回について「岩瀬しかいないでしょ。ほかにだれがいるの?」と胸をなでおろした。

 試合後、岩瀬は史上初の3年連続40セーブに関心を示さなかった。「これから厳しい試合が続くから、チームが勝てばそれでいいです」。日々、重圧と戦う岩瀬ならではの哲学をこの日も貫いた。今季は4敗を喫するなど不安定な時期もあったが、7月24日阪神戦での失点を最後に18試合連続無失点だ。阪神とはピタリ0・5差。逆転優勝のその時まで、岩瀬はフル回転する。

(日刊スポーツ)
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17 . September
セ・リーグ、阪神0-7中日、22回戦、阪神11勝10敗1分、16日、甲子園

優勝マジック点灯目前の猛虎の前に立ちはだかったのは、25歳の若き奪三振王だった。中田が阪神打線を8回6安打無失点に封じて13勝目。打っても四回に2点目をあげる適時打。「すべては、中田だろ」。落合監督の言葉に信頼感がにじみ出た。

「自分を信じて、腕を振って投げました。打たれたらしようがない。そんな気持ちでした」

2点リードの八回に一死満塁の大ピンチ。浜中にカウント0-2とボールが先行したが、150キロの剛球3連投で追い込み、宝刀フォークで空振り三振。続く葛城には、この日128球目でMAX153キロをマーク。無限のスタミナと充実した気力で左飛に打ち取り、任務を果たした。

「感覚がよくなってきたんですよ」

今春の沖縄キャンプでフォークボールの元祖、中日OBの杉下茂氏(82)から、「真っすぐのように、腕を振って投げるんだ」と極意を伝授された。その独特な感覚が、やっと体に染みついてきた。
この日の11奪三振を加え、今季通算161奪三振。巨人・内海(154奪三振)を抜き、再びリーグトップに躍り出た。

プロ通算28勝中、阪神戦に8勝の実績をもつ虎キラーは、28日の阪神との今季最終戦(甲子園)にも登板予定。「優勝争い? 最後まで行くでしょ」と落合監督。連覇に向けたデッドヒートの最終コーナーで中田が再び、虎打線を沈黙させる。

(サンケイスポーツ)
16 . September
セ・リーグ、阪神2-0中日、21回戦、阪神11勝9敗1分、15日、甲子園

勝てば首位に立っていた試合で、今季8度目の零敗を喫した。「強いて言えば一回のタイロン(ウッズ)のやつだ。本人は完ぺきにいったと思ったんじゃないか」と落合監督。

一回一死一、二塁としたが、ウッズの本塁打性の当たりは風で戻され、中飛に終わった。

今季これで屋外球場でのデーゲームは1勝8敗。落合監督は「0じゃ勝てない」と気持ちを切り替えるしかなかった。

(サンケイスポーツ)
15 . September
<阪神5-7中日>◇14日◇甲子園
 中日タイロン・ウッズ内野手(38)が阪神の誇る「JFK」を粉砕した。3-4の7回、久保田から一時逆転となる34号2ランを運ぶと、同点とされた9回には今季4打数無安打と天敵だった藤川から11球の死闘の末に中前に決勝2点タイムリーを放った。3安打4打点の主砲が、虎の勝利の方程式を打ち崩して逆転勝ち。首位阪神から3位巨人まで、3強が0・5ゲーム差に接近。球史に残る「9月大混セ」となった。


 ウッズは、うなりを上げる藤川の152キロ直球を、太い腕でたたきつぶした。火が出るような打球は一直線にセンター前へ。決勝の2点タイムリー。静まり返った甲子園の一塁上でウッズは両手をグッと握ってほえた。
 「2ストライクになって真っすぐしかないと思った。ああいう場面で11球もまっすぐで勝負してくれた投手は初めてだよ」。


 同点の9回2死二、三塁。マウンドにはストッパー藤川がいた。初球からすべて“火の玉ストレート”を投げ込んできた。カウント2-3からは、4球連続で150キロ以上の剛球をファウルし、粘った。小細工なし。男同士の意地とプライドの勝負だった。いつも投手に勝負を避けられてきたウッズは思わず打席で幸せそうに笑った。そして11球目。ついに藤川の球をとらえた。


 最悪の展開から試合の流れを変えたのもウッズだった。1点を先制しながら4回に先発朝倉の乱調で1-4と逆転された。「JFK」が出てくる前に追いつきたい。5回に2点を返したが、3-4と1点届かないまま7回へ。まるで勝ったような大声援を背に久保田がマウンドに上がった。
 1死後、荒木が右前打を放って暴投で二進。中村紀は三振に倒れて2死となったが、ウッズが打席に入った。カウント1-1。151キロの速球をたたく。打球はぐんぐん伸びてバックスクリーンへ飛び込んだ。34号逆転2ラン。相手の必勝パターンを1人で打ち砕いた。


 試合後、落合監督は逆転に次ぐ逆転の激闘を振り返って「そんなに簡単にはいかないよ」と苦笑い。そして最後の場面について「お互いの駆け引きだ。藤川もあそこで変化球を投げて打たれたら悔いが残るだろう」としみじみと話した。
 首位決戦の第1ラウンドで相手が誇る久保田、藤川を主砲が打ち砕いて首位に0・5ゲーム差。2連敗すれば阪神に優勝マジック「13」が点灯する状況だったが、逆にこれ以上ない勢いをつけた。

(日刊スポーツ)
14 . September
セ・リーグ、中日4-1横浜、23回戦、横浜12勝11敗、13日、ナゴヤドーム

14日からの“竜虎決戦”を前に、エースが連敗中だったチームを蘇らせた。川上が7回1失点の力投で、8月16日の阪神戦(京セラドーム)以来、約1カ月ぶりとなる11勝目をあげた。

 「絶対に取られてはいけない先制点を取られてしまったので、とにかくこの1点で終わらせようと思っていました」

 一回、村田の右犠飛で1点を奪われたが、二回から立ち直った。横浜打線を最少失点に抑えて、八回からは岡本-岩瀬のリレーに託した。

 勝ち星から遠ざかった1カ月間。ピンチで初球のストライクを狙い打たれた。「(その傾向は)両親や知り合いにも言われていた。勝負する球、しない球のメリハリをつけた」。五回二死満塁の窮地には外角球を有効に使い、金城を143キロの直球で二飛に打ち取った。

 また前回(6日)の巨人戦から、走者がいない場面でもセットポジションからの投球に変え、抜群の制球力に磨きをかけた。この日も1四球。今季通算20四球は規定投球回数に到達しているセ・リーグの投手で最少。試行錯誤の末につかんだ11勝目だった。

 巨人が負け、2位に浮上。14日から1.5差で追う首位・阪神との3連戦に臨む。まさに決戦。三回に中前へ逆転の2点適時打を放った李炳圭は「大事な試合。3連勝したい」とお立ち台で叫んだ。昇り竜の勢いを取り戻し、甲子園に乗り込む。

(サンケイスポーツ)
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