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18 . September
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04 . March
 中日・朝倉健太投手(26)と、中田賢一投手(25)が2日、北谷球場での日本ハムとのオープン戦に登板。ともに2イニングを無失点に。5回から3番手で登場の朝倉は、ゴールデンルーキー中田を遊ゴロ併殺打に打ち取るなど、シュートの切れ味は今年も健在。7回から投げた中田は、ストレートとフォーク中心の工夫した投球を披露。川上との開幕投手争いはハイレベルな戦いになりそうだ。

◆日本ハム4-3中日
 ここ一番で、朝倉が伝家の宝刀を抜いた。6回1死一塁。打席には4回に中前打を放っているルーキー中田翔。注目の対決はあっさり決着だ。初球に投じた得意のシュート。詰まらせて遊ゴロ併殺打に打ち取り、勝負を制した。

 「ゲッツーを取りたかったので、イメージ通りです。球自体は甘かった。もうちょっと甘かったら持っていかれたと思います」

 2イニングをわずか15球で終えた。3イニングで3点を失った2月25日の紅白戦とは打って変わって、内野ゴロを打たせて取る理想の投球内容だ。

 「普通に投げられたので良かったです。いい状態? そうですね。いろいろと試した前回から特に修正したところはありません。今回は結果を出すことだけ考えて投げました」

 キャンプで練習してきたカットボールに近い鋭いスライダーは、小谷野の初球(ボール)に投げただけ。精度が悪ければそれ以上は投げないことを決めていたから今回は1球で封印。それでもシーズンで2ケタ勝利を挙げた過去2年のオープン戦初戦に勝るとも劣らない好スタートだ。

 結果を求めた朝倉に対し、中田はテーマを持ってマウンドに上がっていた。直球とフォーク。2つの球種で勝負に挑んだのだ。

 「攻め方を変えて、真っすぐと、フォーク中心に投げました。カーブは1球だけです。真っすぐは腕の振りがいいし、フォークも最近いい感じだったから、いいのを使って投げようと思いました」

 カウント2-3になったのは3回。結果は1三振と2四球で、いつもの中田と思いがちだが、2種類の球だけという制約を自ら課して組み立てるのは難しい。「フォークでカウントを取ることは少ないし、フォアボールが出るのもしようがないと思って投げました」。むしろ、それで大きなピンチもなく抑えられたことは、何よりの収穫だ。

 「いろいろ考えて、テーマを決めて投げていきたい。次はカーブやスライダーも、もっと投げると思います」

 プロ4年目。自らを見つめつつ、調整する心の余裕がある。頼もしいじゃないか。

 (山本諭)
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13 . February
 主力投手が続々とフリー打撃で登板した12日、初めて北谷を訪れた広島007が先発陣の仕上がりのよさに“悲鳴”をあげた。中日は3月28日の開幕戦(ナゴヤドーム)で対戦する相手だが、広島・吉年滝徳スコアラー(30)はコイキラーの朝倉健太投手(26)が開幕投手になる可能性を心配。開幕3連戦の先発について頭を悩ませることになりそう。一方、小笠原孝投手(31)は極めて異例の約400球の投げ込みを敢行した。

 開幕戦の相手をビビらせるには十分な“デモ”だった。朝倉に中田、山井に小笠原…。フリー打撃に登板した主力が次々とハイレベルな投球を披露する。開幕カードで対戦する3人はいったい誰? 北谷初視察の広島007が悲鳴をあげた。

 「すごいです。やっぱり層が厚い。ブルペンでもそれぞれが意図を持って調整している。開幕前になればある程度は絞れるんだろうけど、誰が来てもおかしくない」。スタンドで見守った吉年スコアラーの表情は険しいまま。先発を的中させることが開幕ダッシュの近道だが、中日の次カード(巨人)を考えれば、簡単に3人を割り出せない。さらにいえば開幕投手だって不明。順当なら川上だが、同スコアラーが危惧(きぐ)したのがコイキラーの朝倉だ。

 「朝倉の可能性もあるでしょうね。ウチに相性がいいし、実績もある。あのシュートがねえ。ウチの打者には苦手意識があるでしょうから…。次の巨人戦に川上というのは十分に考えられる」。朝倉の対広島は一昨年が4勝無敗で昨年は5月以降4連勝の4勝2敗。天敵が立ちはだかる可能性は十分にある。2戦目以降も左の小笠原がキーマンになるのは確実。つまり、5投手すべての対策に追われるわけだ。

 「きょうはまずまずですね。良くもなく悪くもなく。低めを意識したんですが、ちょっと高めに浮いた。暖かくなったら投げ込みますよ。広島が苦手意識? こっちは意識していないですよ。どことやっても一緒です」

 2度目のフリー打撃に登板した朝倉は余裕の表情を浮かべたが…。この日はノースローだった川上を含めて順調な調整を続ける先発5人組だが、広島にとっては頭の痛い開幕前になりそうだ。 (兼田康次)

 順調にきてます
 止まらない。フリー打撃登板の後のブルペン。一番早く投げ始めた小笠原が、ずっと居座る。投げ続ける。

 「バランスが良くなって、足が使えるようになった。体が(前に)突っ込み気味だったので、後ろに残すようにした」

 小笠原が“熱投”を振り返った。投げ込むうちに調子が出てきた。いい感触だった。納得し、投げ終わった時、球数は300を超えた。何と306球だ。

 直前、今キャンプ初のフリー打撃登板では打者に対して58球を投げた。その前の準備段階で既に約30球を投げていた。投げ始めからのトータル約400球。投手陣の今キャンプ最多球数だ。

 前日(11日)までのキャンプ最多投げ込みが吉見のトータル250球。「400」はけた外れの大台だ。小笠原と投球について話し合いながら、計約3時間付き合った近藤投手コーチは、「今まで投げ込む機会がなかったから、良かったんじゃないかな。球数が増えるごとに、いい投げ方になっていたからね。下(下半身)を大きく動かして投げられるようになっていた。いいフォームになった」と、話した。

 貴重な先発ローテーション左腕は「今のところ順調に来てます」と、言う。順調。400球も投げたことが何よりの証拠だ。 (生駒泰大)
29 . January
 スライダーの完全マスターを目指す朝倉が、キャンプで名手に伝授してもらう。カットボールの達人・川上と、スライダーの達人・山井に先生役をお願いして勉強する。

 「習いたい? はい。キレのあるスライダーを投げたい。カットボール系です」

 朝倉はスライダーも球種にあるが、鋭さ、キレを磨くことをこのオフに明らかにしていた。得意のシュートと対になる鋭い球を投げたい。それには川上、山井は先生にぴったりだ。

 川上、山井とはサイパン自主トレへ一緒に行ったが、朝倉が現地でブルペンに入ったのは最終日の1度だけで、しかも捕手は立たせたまま。投げて習得するには至らなかった。キャンプがその場になる。

 この日、朝倉は北谷球場のブルペンに入り、初めて捕手を座らせた。10球と慣らし運転だが、順調な仕上がりに満足している。

 「キャッチボールを順調にやっていたので、投げられるかなと思って、ブルペンに入りました。いい感じでした。ペースは去年と同じくらいです。いったん(ペースを)上げて、落としていく感じになります」

 調整方法は昨年と変えないが、やることは一つ増える。強力講師陣を味方につけて、朝倉がさらに一歩前へ進む。 (山本諭 中日スポーツ)
19 . December
中日・朝倉健太投手(26)が17日(日本時間18日)、日本一の優勝旅行先の当地で「左打者制圧」の誓いを立てた。今季被打率は右打者が2割1分8厘で“セ界最強”の右打者キラーだった。その一方で、左打者には3割3分4厘と、かなり打ち込まれた。その反省から、スライダーの改良を決意。懐をいかに攻めるかが左封じのポイントだ。

 目の前にはオアフの青い海。潮風を全身で浴びながらも、思いは自分への「なぜ」に向けられていた。

 「今年よりいい成績を残そうと思うと、左打者だと思うんです。右は来年もある程度、手ごたえはありますから、左を何とかしなきゃと思っています」

 防御率と投球回数は竜投でナンバーワン。だが、朝倉がそこからのプラスアルファを求めれば、自然と行き着くのが「左打者」の壁だ。抑えている。そして打たれている。そのコントラストに朝倉も気づいている。

 右打者の今季被打率は2割1分8厘。これはセ・リーグトップの数字(規定投球回数到達者)である。一方、左は3割3分4厘まで跳ね上がる。偶然ならば捨て置けばいいが、残念ながら必然なのである。

 「右にはシュートがありますからね。左にも投げないわけじゃないですが、少しでも甘く入るとやられてしまう。(右も左も)いかに内角を攻めるかだと思うんです。ストレート? 今のボクはそこまで速くないですからね」

 得意のシュートがあるからこそ、右打者は制圧している。欲しいのは左打者の内角を攻める球。朝倉が改良を決意しているのがスライダーだ。「ボクには恐らくカットボールは無理だと思うんで、速く、鋭いスライダーにできればと思っているんです」。空振りはいらない。ほんの少し詰まってくれれば…。朝倉がもう一段、上の世界に飛べるかどうかは、この改良スライダーにかかっている。
(中日スポーツ)
08 . December
 中日の朝倉健太投手(26)が7日、名古屋市中区の球団事務所で2度目の契約更改交渉に臨み、4500万円増の年俸1億1500万円でサインした。前回交渉では1億円の提示に態度を保留、球団側が2年連続の2ケタ勝利の評価を再考し、“反省”の上積みで一件落着した。また、中継ぎとして今季62試合に登板した岡本真也投手(33)も、2度目の交渉で2000万円増の9000万円で更改した。 (金額は推定)

 難産の末にまた1人、1億円プレーヤーが誕生した。しかも、ジャストではなく一気の大台突破。朝倉が“一流”の仲間入りを果たした。

 「ぼくも8年目が終わり、これが早いのか遅いのかは分かりませんが、高校を卒業した時はまさかこうなるとは思っていませんでした。想像もつかない世界です」

 新人時代はプロの“壁”に激突。「絶対に無理。早くほかの仕事を探さなきゃ」。プロ3年間で結果を出せなければ引退、と本気で考えていた投手が、8年かけて夢の1億円を手にした。前回(5日)の交渉ですでに大台に達していたが、1億円の提示にあえて態度を保留。昨季13勝、そして今季12勝。2年連続で2ケタ勝利を挙げたことを強く主張した。もう頼りない新人ではなく、立派に成長した朝倉であることを認めさせたかった。

 朝倉の毅然(きぜん)とした態度に圧倒されたのは球団の方。“中1日”で1500万円の上積みを決めた。交渉役の井手取締役編成担当は「(前回は)大台のところで油断したというか…。朝倉には前から“2年連続で10勝しろ”と言っていたので再考しました。今回が正当な評価です」と苦笑い。朝倉の存在の大きさを認めた形だ。

 前回交渉を会議のために欠席し、朝倉が保留する一因となった伊藤球団代表も、この日は出席。「悪かったね」との“謝罪”もあって円満解決した。「来年は、今年と同等の活躍をして、3年連続2ケタ勝ちたいですね」と朝倉。エースと呼ばれる日は近い。
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