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18 . September
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20 . July
 17日から1軍の練習に合流していた中田が19日に出場選手登録された。中田の姿を見るのは久々だったが、彼の愛車を見たのはもっと久々だった。交流戦以来、いや、交流戦直前には、すでにナゴヤドームへはタクシー通勤していた。「走行音が少しおかしい」と修理に出していた。

 「結構(時間が)かかりましたね。いったん戻ってきたんですが、バッテリーが上がって、また修理に出してました」

 約2カ月ぶりに愛車を運転しての球場入り。「出掛けようと思ったときに車があるというのはいいですね」と喜んでいた。この間、中田の“愛車”はずっとタクシーだった。不自由じゃなかったの? 「不便じゃなかったですよ。名古屋ではそんなに出歩くときもないですし」。飾らない中田らしい話である。

 (山本諭)
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14 . June

2008年6月14日 紙面から

 中日は13日、福岡からオリックス戦に備え大阪に移動後、甲子園で練習を行った。投手陣中心で主力野手は免除だったが「日なたぼっこ」ながら落合博満監督(54)も参加。45日勝利から遠ざかっている中田再生への思いを熱く語った。先発予定は15日。オリックスを封じ込め、指揮官の“親心”に報いられるか-。

 中田のことになると、指揮官は雄弁になる。

 「もったいないと思うのは、清原(オリックス)だな。あいつには(ルーキーのときに)『5年は一生懸命やれよ』って言ったんだ。誰かがよけいなこと吹き込んだのかな…。2年目に『あ、こいつ崩れたな』と思ったんだ。普通にやれば、もっと打っている。同じようにもったいないなって思うのが中田だ」

 甲子園のフェンスにもたれながら、記者との談笑時間をもった。博多からの陸路移動後、甲子園での練習に顔を見せた落合監督。「日なたぼっこに来たんだよ。屋根ついてる球場ばかりだから、たまには頭に栄養を与えなきゃな」。実際、室内練習場での打撃は見ずじまい。だが、視線の先では緑の芝生の上を投手陣が走っていた。その中にいた背番号20。逆転Vのためにも、次代の中日のためにも欠かせない男である。

 「普通にやっておけばこれくらいは勝てるっていうのを(あえて本人が)変えようとした。一番自分のいいところを変えたんだ。年々覚えていくべきところを…。それはいいんだ。あいつの野球人生なんだから。(打たれても)オレが集中砲火を浴びれば済むことだ」

 球界屈指の“暴球”から、悪い部分をカットしようとしたのが今季の中田。だが、そこに至るには順序があるというのが落合監督の分析だ。「CHANGE」に挑んだがゆえのあり地獄。もがけばもがくほど、地中にのみ込まれている。

 「崩すのは簡単だよ。打者なら1球あれば事足りる。でも、元に戻すのは大変だ。今年中はかかるかもしれない」

 壊す作業と築く作業。その差は大きい。だが、中田の挑戦にも理解があるからこそ、落合監督は待っている。たとえば前回登板の楽天戦(8日)。同点の9回に続投させ、自らの失策をきっかけに中田は散った。

 「あの試合に勝とうと思えば簡単だった。9回につなげばいいんだ。岩瀬で1回、チェンと吉見で3回…。でも、それであの子(中田)に何が残る? 負ければ悔しいし、勝てば一歩進む。チームにも将来があるし、彼にも将来があるんだ。ま、気長に待ちましょ」

 落合監督は中田を次のエースだと見込んでいる。グラウンドに立てば平等だが、そこまでは不平等も“あり”の世界。中田再生への苦しみは、チーム全体で受け止めねばならないのだろう。 (渋谷真)
19 . February
 シート打撃に登板した中田が投球延長を志願した。3イニング目、10人目の柳田で終わるはずだったが、4人追加、さらにブルペンへ移動して126球を投げた。シート前の投球も含めれば200球ほど投げ込んだ。

 「きょうは投げ込もうと思いました。この時期にきて疲れています。こういうときに上半身だけ使って投げるとばらつくので、下半身も使って投げたら良かったです」

 シート打撃は打者14人に、1安打、1四球、4三振で無失点。「変化球でうまくストライクが取れなかったところがありました。フォークは投げ始めたばかりですけど、うまく落ちてくれたかなと思います」と振り返っていた。 (山本諭)

◆井上弘昭氏 「竜投今年も強力」
 中田、朝倉、山井、小笠原の4人が投げたシート打撃をみて、今年も中日の先発投手陣は強力だと感じた。1人で3勝、計12勝の上積みを期待できる。

 中でも、大きな進歩を感じたのが、中田と山井だ。中田は、左足をあげた時に、左肩が下がる癖が消え、右腕がより大きく、速く振れるようになった。

 当然、球も速くなる。打者の立場からいえば、始動を速くせざるをえない。だから、変化球の効果もより大きくなる。荒木や西川が、ベースの前でワンバウンドするようなフォークを空振り、三振していたのが象徴的だった。

 制球力も向上の兆しがみえるし、もともとスタミナもあるのだから、この調子で調整していけば、今年は最多勝のタイトルも十分に狙える。

 山井は昨年後半と、日本シリーズの活躍が相当な自信となったようだ。マウンド上の姿に、風格すら感じた。

 実際、投球フォームもよくなっている。一時、テークバックで力む癖があったが、この日、見た限りでは、全く力みがなく、一連の流れの中で、トップの位置まで入っている。

 だから、肝心の右腕を振る時、より力強くなっているし、球も速くなっている。速球とともに山井の武器であるスライダーは、制球がいまひとつ。2つの四球を出したが、これは投げ込みを重ねていくうちに解消される。切れ自体は悪くないのだから、何も心配することはない。故障の再発さえなければ、2ケタ勝利は確実といえるだろう。 (本紙評論家)
09 . February
 中田に巨人007も真っ青-。中日・中田賢一投手(25)が8日、打撃投手としてフリー打撃に初登板。谷繁、中村紀を相手に50球投げた。最速142キロで安打性の打球は、わずか5本。昨年のチーム勝ち頭の順調な仕上がりに、ネット裏で見ていた巨人、阪神、横浜のスコアラーも警戒の色を強めていた。

 打者に打ってもらえるように投げつつ、自分の力もアピールする。中田の目的は十分に達成された。今年初めての打者との“対戦”。谷繁、中村紀相手に、打撃投手として50球を投げ、安打性の打球が5本あった以外は、ほとんどファウルか飛球だった。打てる球を投げて抑える投球内容に、中田は納得していた。

 「良かったです。しっかりと腕を振ることだけ考えました。(キャンプが)始まったばかりで、最初にしては腕が振れました。今投げられるベストの力で投げました」

 キャンプ序盤は仕上がりの早い投手が有利とはいえ、この日の中田の最速は142キロ。この時期にこれだけ投げられることに、ネット裏の巨人、阪神、横浜のスコアラー陣は、驚きの声を上げた。

 「みんなすごいですね。(打撃投手で登板した)山井、朝倉はブルペンで見ましたが、十分できてる。打撃投手の中では中田がいい球を投げてる。さすがです」(巨人・高田スコアラー)「順調にきていることが分かった。キレのあるボールを投げていますね」(阪神・嶋田スコアラー)

 スコアラー陣を驚かせる投球の理由は投げ込み量にある。打撃投手の前後にも投げ込んで、この日は計203球投げている。第1クールは昨年より130球多い436球を投げた。投げ込む理由は、課題である制球力をつけるためだ。

 「投げていて、何となく悪いときにはこうなるというのが分かってきました。それを直せないのがぼくのセンスのなさですが、投げ込んで波をなくしたい。キャンプで直すコツを見つけたいというのもあります」

 いずれ疲労で調子が落ちていくことは分かった上で、感覚をつかむためにそれまでは投げ込む。確実な投球を目指し、まだこの先にたくさんあるステップを投げて乗り越えていく。

 (山本諭 中日スポーツ)
01 . January
 北京五輪イヤーはエース代行も務める。中日・中田賢一投手(25)が31日、北九州市八幡西区で早朝ランニングを行い、2008年への決意を語った。「1年間通して投げる」。まず、ローテ死守の誓い。さらに五輪出場が有力な川上の穴埋め役について「投げさせてもらえるのはありがたい」と、エース代行へ意欲を語った。

 夜が明けきっていない午前6時すぎ。肌を刺すような寒風を受け、中田は走り始めた。郷里の金山川(きんざんがわ)沿いの道。「きれいになってずいぶん変わりましたけど、懐かしいですね。小学校のマラソン大会でもこの辺りを走りました」。大みそかの早朝。中田が選んだのは原点の道だった。

 昨年3月、父親の治英(はるひで)さんを亡くした。父と2人、小学生のころから走り続けた道だった。毎朝、午前6時すぎに出発。中田の人並み外れた馬力を築く基礎となったのが、この早朝ランニングだ。

 帰郷してからは、アマ時代に世話になった治療院などで、体のケアに重点を置いてきた。この日が1日早い新年の“始動”。約1時間走った。

 原点の道を踏みしめ、迎えるプロ4年目。期間限定ながら「エース起用」の年になりそうだ。入団から3年、ずっと「エース」は川上だった。巨人、阪神というライバル中心に投げ、節目で投げる。そんな不動のエースが夏場の約1カ月間、ジャパンの一員として抜けそうなのだ。

 夏場のエース代行。候補筆頭は中田だ。「1年目も3年目も、けっこう厳しい状況での試合には投げさせてもらってきたと思う。それを嫌だと思ったことはないです。むしろ幸せ。そういう場面で投げられるのは投手として幸せだし、ありがたいと思う」。大役、望むところだ。

 新年の個人の誓いはローテ死守。「しがみついてでも、1年間投げ続ける。それができれば結果はついてくる」。1年間投げ続け、エース代行を受けて立つ。エース養成の道は最終段階へ突入する。 

(生駒泰大 中日スポーツ)
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