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21 . September
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27 . December
 中日・川上憲伸投手(32)が25日、名古屋市中区の球団事務所で契約更改交渉を行い、現状維持の3億4000万円を保留した。自身2度目となる越年が決定したが、下交渉の段階ではダウン提示だったようで「寂しい」と発言。また、フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留した岩瀬仁紀投手(33)も同日、契約更改交渉したが保留。こちらは単年契約か複数年契約かを決められずに越年した。

 ちょうど1年前とはすべてが違う。交渉日はクリスマスの12月25日、開始時間も午後4時、交渉時間も1時間ちょっと。そこまでは同じだったが…。会見場に現れた川上は苦笑いを浮かべ、肩を落としていた。この日、提示されたのは現状維持。だが、数日前の下交渉では、まさかのダウン提示を受けていた。

 「サイン? していないです。判を押したい気分にはならなかった。額を見て? やっぱりなと。うすうすは感じていたけど。寂しいですね」

 今季は12勝8敗で防御率3・55。1億円増で一発サインした昨年の17勝7敗、防御率2・51よりすべての面で劣っている。それに3億円以上の年俸ならノルマも高くなる。球団側は査定とノルマを考えて下交渉では1000万円程度のダウン提示をしたもよう。この日は現状維持を提示したが、4年連続2けた勝利を達成、今年も1年間ローテを守ったエースとしては納得できなかった。

 交渉で訴えたのは“巨人&阪神戦料”だった。今季は26試合中、優勝を争った巨人に7試合(1勝3敗)、阪神に7試合(4勝2敗)と全体の半数以上に登板。ローテを組み替えてまで対戦したが、球団側は考慮していなかった。

 「『たまたまじゃないのか』といわれたけど『たまたまじゃないですよ』と。そういうチームに向かっていくにはそれなりの評価をしてもらわないと。これでは勇気が出ない」。強豪と対戦するのはエースの宿命だが、それに見合う報酬を要求した格好だ。「問題は来年の気持ち。自分がマウンドに立ってガッといけるか。ボランティアで野球をやっているわけじゃない」

 次回は来年1月下旬もしくはキャンプ中だという。5度目の交渉の末に2月にサインした一昨年度以来の“越年”となるが…。思えば今オフにFAで流出した福留も前年度は契約交渉でこじれていた。川上は来年3月30日にもFA権を取得。この日はFAの話題は一切なかったというが「ちょっと寂しいですねと言いました」。球団側は川上の主張を受けて見直しを検討することになるが、同じ道だけは避けたい。

 (兼田康次)

 ■中日・井手取締役編成担当「(川上は)相手を選んで出ているという主張だった。その辺は分かりました。球団は数字だけで評価していた。(提示を見直すかは)これから考えます」

(中日スポーツ)
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26 . December
 交渉を終えて帰りのエレベーターに乗り込んでからも、岩瀬は困った表情をしてつぶやいた。

 「悩むなあ」

 悩んで保留。条件提示への不満ではない。単年か複数年契約のどちらを選択するか、結論が出ない。異例の理由で保留したわけだ。

 「(11月に)単年、複数年の提示を受けたけど、どうしようかという部分で結論が出ませんでした」

 フリーエージェント(FA)権取得による交渉をしたのが11月8日。そのとき、球団からは単年契約なら4億3000万円、4年の複数年契約なら、1年目は4億2000万円で、2年目以降は変動するという提示を受けた。FA権行使をやめ、どちらかを選択することになった。約1カ月半の時間はあったが、真剣に考えられる状況になかったという。

 「二つに一つしかないけど、正直、今年は日本シリーズ、アジアシリーズ、五輪予選と出て、来年に向けて気持ちが切り替わってなかったので判を押せなかった」

 迷う理由はそれだけではない。複数年契約なら、4年間身分は保証される。だが、年俸変動制のため、単年契約とあまり変わらないという意識がある。「30歳代後半なら4年契約はいいけど」。現在33歳。単年で勝負できる自信もある。単年契約なら、FA権行使の可能性を残せることも頭にある。

 「そういうふうに受け止めてもかまわないです。だからといって、出て行くわけでもないです」

 約1時間の交渉。岩瀬が迷っていることを口にしたため、球団も結論は求めなかった。次回交渉は年明け早々にも行われる。

 「(次までには)結論を出さないといけないでしょう。あまり悩みたくないです。自分のことで悩むのは好きじゃないし」。どちらを取るか。心揺れ動く気持ちで年末年始を迎える。 (山本諭)
25 . December
 53年ぶりの日本一を果たした中日の主力選手が25日、名古屋市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、岩瀬仁紀投手(33)と川上憲伸投手(32)は保留し、森野将彦内野手(29)は倍増の年俸1億3000万円、山本昌投手(42)は9000万円減の年俸1億5000万円プラス出来高払いでサインした。岩瀬と川上は越年が決まった。

 岩瀬は史上初となる3年連続40セーブ(43セーブ)をマーク。しかし、4000万円増の年俸4億3000万円の1年契約と、1年目4億2000万円で2年目から変動制となる4年契約の2種類の提示に「まだ来年に気持ちが切り替わっていないので、判を押せなかった」と説明した。

 12勝8敗の川上は現状維持の年俸3億4000万円の提示とみられるが「1年間1軍でやれた(他の)選手はアップされている」と不満の様子。

 森野は142試合に出場し、11年目で最高の打率2割9分4厘、18本塁打、97打点。

 山本昌は通算200勝まで9勝で今季を迎えたが2勝10敗。(金額は推定)
(中日スポーツ)
23 . December
 中日の2選手が22日、愛知県内の児童養護施設を訪問した。井端弘和内野手(32)は名古屋市守山区の「和進館児童ホーム」で食事会に参加、井上一樹外野手(36)は尾張旭市の「蒲生会大和荘」で行われたクリスマス交流会でトークショーなどを行った。いずれも選手会長の経験のある2人は今後も施設訪問を続けることを宣言した。

 待っていたのは懐かしい言葉だった。『お帰りなさい!』。子どもたちの元気な声で迎えられた井端は、笑顔で食事会の輪の中に加わった。

 「一人ものですからね。普段家に帰って言われない。懐かしいっていうか、うれしいですね」。今年で6年目を迎える「和進館児童ホーム」への訪問。「本当に子どもたちは喜んでいるんです。励みになっています」という篭橋芳孝ホーム長(59)にも歓迎されると約2時間、1年ぶりに再会した43人の子どもたちと楽しい時間を過ごした。

 この日は自身のチャリティーコンペの収益金の一部を寄付すると食事会に参加。即席サイン会や写真撮影を終えると、今度はゲーム大会。昨年末に自分がプレゼントしたゲーム機で野球ゲームを始めると、中日を選択した井端が“ゲームの井端”を操って安打を放つと大歓声。同施設には死別や虐待などで親と離れて暮らす子どもたちが住んでいるが、一緒になって盛り上がった。

 「ここに来ると自分は恵まれていると痛感する。それに元気をもらえる。来年はもちろん、選手をやめてもここに来ますよ。今年はケガの治療とかでこれなかったけど、来年は月1ペースで来たいですね」。次回の来訪はおろか、“生涯訪問”を約束した。元気を与えて、元気をもらう。大スターになってもスタイルは変わらない。 (兼田康次)

◆井上、野球教室で恩返し
 恩返しの恩返しが実現した。井上は児童養護施設「蒲生会大和荘」で行われたクリスマス交流会に参加。愛知県内の14施設から集まった約150人の前でトークショーを行った。実は井上と子どもたちとは、深い縁があった。

 「救われたことがあったんだよね」。今季、自身の発案で選手会が児童養護施設を公式戦に招待したが、その中に「蒲生会大和荘」の名もあった。その直後に感謝の気持ちと激励を込めた手紙をもらって心を熱くしたという。

 今オフは日本一になったことで多忙な日々を送っているが、何とか役に立ちたいと、この企画を実現。この日は雨天で野球教室こそできなかったが、壇上でスイング、キャッチボールのワンポイントアドバイスを送った。

 「こんなボクでも喜んでもらえて…。選手会長という立場は今年で終わるけど、これからも何かしてあげたいと思う」。この日もたくさんのメッセージをもらった井上は笑顔満開。急いで別のイベントに向かった。
23 . December
中日の荒木雅博内野手(30)の後援会懇親会パーティーが22日、名古屋市西区の「ウェスティンキャッスルホテル」で開催された。来賓の高木守道・中日OB会長(66)、立浪和義内野手(38)から『指令』を受けた。故障撲滅&出塁率4割。その先にチームの連続日本一が待っている。

 厳しくも温かい祝辞だった。

 「今の野球は投手のモーションも速く、私がやっていたころと比べても盗塁は難しくなっています。だから荒木の31個というのは、決して少なくはありません。私の50個も大したものですが(笑)。私は盗塁王を3回とりました。荒木が1年を通じてリードオフマンであることは、優勝に不可欠だと思っています」

 荒木からみれば雲の上の住人である高木氏からは、事実上の連続盗塁王獲得を言い渡された。21年ぶりに竜から生まれた盗塁王。並べ。そして抜け。そのためには戦列を離れるな。今季は右肩痛に苦しんだ荒木への叱咤(しった)、そして激励。続いてマイクを握った立浪は、選手会長就任の舞台裏を明かした。

 「実は私と井上で強引に決めました。本人は戸惑っていましたが、やりたくてもやれる仕事じゃない。これを機に、自分のことだけじゃなく周りを見ながら、もうひと皮、ふた皮と成長してもらいたいんです」

 さらにノルマも厳命。荒木の武器はいうまでもなくスピードだが、それを生かすも殺すもバットしだいなのだ。

 「打率は3割でいいから、出塁率を4割近くまで上げてもらいたい。ボクも打撃コーチ兼任なので、来春からは一緒に考えます。彼が1番で1シーズンがんばれば、必ずチームは上に行くことができますから」

 2割9分6厘にとどまった出塁率。これが上がれば盗塁数は自然と、なおかつ飛躍的に増えていく。自分を支えてくれた約470人もの出席者を前に、荒木も誓った。

 「皆さんの言葉を肝に銘じて、来年からもがんばりたいと思います」。耳には痛いが、身にしみるアドバイス。メンバー表からその名を消さぬことを、チームも求めている。
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