2008年6月6日 紙面から
ロッテの高卒新人・唐川が7イニングを6安打4失点でプロ初黒星。デビュー戦から3連勝で旋風を巻き起こした新星が、高卒新人では1986年の相川(大洋)以来、22年ぶりとなる無傷の4連勝を逃した。
デビューから6試合目でついに土がついた。それでも18歳右腕は淡々としていた。「前の2試合で負けがついていなかったのがおかしい。負けがついたからといってどうこうはない」。過去2戦は黒星を免れたものの、いずれも5回を持たずKO。不退転のマウンドで中村紀に痛恨の3ランを浴びるなど、またしても勝ち名乗りは受けられなかった。
だが、成長の証しは示した。この日は無駄な動きを省くため、初回からノーワインドアップ投球。
その初回、先頭荒木に四球を与えたが「(課題の)クイックが遅いことを相手が知っていると思った。走ってくると頭にあった」というプロ初のけん制で仕留める冷静さ。強心臓右腕は4回以降は内野安打だけ。ポーカーフェースを崩さなかった。
衝撃のデビューから一転。次回登板はローテ生き残りをかけたマウンドとなる。 (小林良二)
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